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国内レース他ニュース

投稿日: 2015.06.28 00:00
更新日: 2018.02.17 08:58

全日本F3第11戦:再び1コーナーを制した高星が連勝


 全日本F3選手権は28日、第11戦決勝レースが岡山国際サーキットで開催され、ポールポジションからスタートした山下健太(PETRONAS TOM’S F312)は、またも高星明誠(B-MAX NDDP F3)に1コーナーでかわされ、そのまま逃げ切りを許すことに。しかし、2位となった山下はニック・キャシディ(PETRONAS TOM’S F314)に代わって、ランキングトップに躍り出ることになった。F3-Nでは今度こそミスのないスタートを決めた、小河諒(KeePer TOM’S F306)が圧勝。8勝目を挙げて、チャンピオンに王手をかけた。

 専有走行の行われた金曜日は終日雨、そして土曜日は一日曇り空だったが、日曜日はサーキット上空に青空が広がって、むしろ汗ばむぐらいの天気となっていた。決勝レースの直前に行われたGTアジアのスケジュールが乱れたこともあり、スタート進行の開始が30分遅れたものの、コンディションに大きな変化がなかったのは何よりだった。

「今日もポールポジションですし、今度こそちゃんとスタートを決めないと」と語っていた山下だが、「昨日の車載映像を見て、しっかり復習していました」という高星にまたしても1コーナーでインを刺され、逆転を許してしまう。その後方ではキャシディ、ルーカス・オルドネス(B-MAX NDDP F3)と福住仁嶺(HFDP RACING F312)がポジションキープで続き、ここまでの5台で早々とトップグループが築かれることになった。均衡状態が続いたまま周回が進むなか、4周目から3周に渡ってセーフティカーランが行われることに。F3-Nのアレックス・ヤン(KRC Hanashima Racing)がコース脇にストップしたためだ。

 リスタート後に順位を入れ替えたのは、4番手のオルドネスだった。「狙っていたから、リスタート前にタイヤには熱をしっかり入れておいたんだ」と、ストレートでキャシディに迫った後、2コーナーで完全に前へ出ることに成功。第10戦に引き続き3番手へと躍り出る。ただし、この間にトップを争う、高星と山下との差は広がっていた。