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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.11.19 00:00
更新日: 2018.02.17 04:23

9度のル・マン勝者、クリステンセンが引退を表明


 アウディスポーツは19日、ル・マン24時間耐久レースで歴代最多の9回の勝利を飾っているアウディファクトリードライバー、トム・クリステンセンが11月30日にブラジルのインテルラゴスで決勝レースが開催されるWEC世界耐久選手権最終戦を最後に、プロドライバーとして現役を引退すると発表した。

 クリステンセンは1967年デンマーク出身。1991年にドイツF3でチャンピオンを獲得した後は1995年まで日本を舞台に大活躍し、トムスやセルモ、ナビコネクション等さまざまなチームから全日本F3、JTCC、JGTC等に参戦。多くの勝利を重ねた。

 97年からはヨーロッパに戻ったが、この年、ポルシェWSC95を駆りミケーレ・アルボレート、ステファン・ヨハンソンとともにル・マン24時間で総合優勝。1999年シーズン終了後、クリステンセンはアウディスポーツ入りし、2000年にはフランク・ビエラ、エマヌエーレ・ピッロとともにセブリング12時間の勝利をもたらしたほか、アウディに初のル・マン勝利をプレゼントした。

 以降、ビエラ、ピッロとのトリオをはじめ、リナルド・カペッロや荒聖治、アラン・マクニッシュといったドライバーたちと組み、アウディやグループメーカーのベントレーを駆り、ル・マン24時間で前人未踏の9勝を達成。2013年はル・マンとWEC世界耐久選手権のチャンピオンを獲得したほか、過去にはアメリカン・ル・マンやDTMドイツツーリングカー選手権でも数多くの勝利を挙げた。