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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2015.03.26 00:00
更新日: 2018.02.17 06:52

TMGが組織変更。木下社長に代わり佐藤社長就任


 26日、トヨタ・レーシングはポールリカールで2015年仕様のトヨタTS040ハイブリッドを公開したが、その際の記者会見で、WEC世界耐久選手権の活動を担ってきたドイツのトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)の木下美明社長に代わり、佐藤俊男新社長が就任すると発表した。

 木下社長は、1990年代前半はトヨタのWRC活動やル・マンプロジェクトに関わり、その後アメリカでCARTチャンプカーのプログラムを担当。2004年〜07年はトヨタ自動車モータースポーツ部部長を務め、トヨタがF1に参戦していた2005年からTMGへ加わった。

 社長として、F1後のWEC参戦開始やWECプロジェクトの長期継続の確約、WRC世界ラリー選手権への参戦復帰という重要な仕事を成し遂げてきたが、今回、4月1日付けで人事異動。4月のWEC開幕戦シルバーストンを終えた後に日本に帰国し、トヨタ自動車で新しいポストに就くという。

 トヨタからのプレスリリースには、「TMGのスタッフ一同、木下がTMGとTMGのモータースポーツ活動に対して注いでくれた計り知れなく大きな貢献に対し、心から感謝し、新しいポジションでの成功を期待しています」と記載されている。

 木下社長に代わって新たにTMGの社長に就任することになったのは、佐藤俊男氏。トヨタがF1に参戦していた頃にエンジン担当技術者としてTMGで働いており、TMGには“復帰”となる。モータースポーツを離れていた期間、トヨタとレクサスにおいてハイブリッドシステムの開発に携わっており、膨大なハイブリッド技術を持ってのTMG復帰となるという。