ポルシェカレラカップジャパン2024　第1戦（鈴鹿）予選レポート

　ポルシェジャパン株式会社（本社：東京都港区）とポルシェカレラカップジャパン（PCCJ）委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2024シリーズ第1戦の予選を、鈴鹿サーキット（三重県）で2024年4月6日（土）に開催しました。

天候：曇り　路面：ドライ　気温：15度　路面：16度（セッション開始時）

　今年24年目のシーズンを迎えたPCCJは、日本国内で現在行われているワンメイクレースのなかで、もっとも長きに渡り継続開催されている。

　今シーズン、6大会、全11戦で競われるPCCJの開幕戦は、鈴鹿サーキットが舞台でF1日本GPのサポートレースとして開催される。そのため近年、PCCJ最終戦として世界各地を転戦するモータースポーツの最高峰F1のサポートレースで幕を開けることになる。

　大観衆が見守るなかで開幕戦を迎えるPCCJドライバーたちは、いつも以上に気合いを入れて、5日（金）の公式練習に挑んでいた。この公式練習でトップタイムをマークしたのは、今シーズンのプロクラスで唯一PCCJ参戦経験のある＃7山田遼が2分03秒176をマーク。

　プロアマクラスのトップタイムは2022年の同クラスチャンピオンの＃98IKARIで2分05秒199、アマクラスは2023年の同クラス王者に輝いた＃88Tiger Wuで2分06秒892のトップタイムを記録した。

　6日（土）のPCCJ公式予選は、10時20分にスタートして各車がコースイン。3周目から本格的なタイムアタックが開始され、まずは＃7山田遼が2分03秒743を記録してトップに。

　翌4周目には、昨年SUPER GTのGT300クラスに参戦していた＃60伊東黎明が2分03秒672をマークし、今回66号車のリザーブドライバーとして参戦する2020年と22年のSUPER GTのGT300クラスチャンピオンである＃66藤波清斗、今年のポルシェジャパンジュニアドライバーの＃91平安山良馬、昨年のポルシェスプリントチャレンジジャパン（PSCJ）GT3-Iクラスのチャンピオンである＃90呉良亮が続く。

　そして5周終了時点で各車はピットへと向い、2回目のアタックへ向けてセッティング調整とタイヤ交換を行う。予選時間が残り10分を切ると各車とも最後のアタックに挑み、＃60伊東がタイム更新を果たして、2分02秒377で開幕戦のポールポジションを獲得。

「コースレコード（2分02秒317）更新を狙っていたのですが、残念ながら少し届きませんでした。でもポールポジションを獲れたので、明日の決勝はスタートを決めて逃げ切りたいと思います」と、＃60伊東は語る。

　2分03秒256で2番手となった＃2山田は、「伊東選手が思ったよりも速かったので、決勝はスタート勝負で前に出られるように頑張ります」と、決勝での巻き返しを誓う。3番手となった＃91平安山は、「自分なりに一歩進めることができた予選だったので良かったと思います。この結果をさらにアップできるように、決勝も全力で挑んでいきます」と語る。

　プロアマクラスは、＃10MOTOKIが2分04秒158のクラスレコードでポールポジションを獲得。「今日の予選はシケインでのミスが多く、3秒台を狙っていたのに残念です。明日の決勝は少しでもプロクラスのドライバーに着いて行けるように頑張ります」と、＃10MOTOKIはオーバーオールでの上位入賞を目指す。

　一方、2分04秒457で2番手となった＃9武井真司は、「タイムアタックのタイミングをうまく取れませんでした。決勝はスタート勝負ですね」と決勝への意気込みを語る。

　アマクラスのポールポジションを獲得した＃88Tiger Wuは、「チームのバックアップもありポールポジションを獲得できて嬉しいです」と予選を振り返る。2番手は今年PCCJ初参戦の＃45辻子依旦で、「昨日よりもタイムアップでき、満足いく予選でした。決勝はまずスタートを着実に決めることです」と謙虚に語ってくれた。

　今シーズンの開幕戦となる決勝レースは7日（日）11時05分にスタート（10周もしくは30分間）を予定する。果たして、開幕戦を制するドライバーは誰なのか注目される。