更新日: 2024.07.31 20:20
SPOON SPORTS 2024スーパー耐久第3戦オートポリス レースレポート
スーパー耐久シリーズ第3戦スーパー耐久レース in オートポリス
95号車『SPOON リジカラ CIVIC』、クラス4位完走
7月26日(金)~28日(日)に大分県日田市のオートポリス国際レーシングコース(4.674km)でENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第3 戦『スーパー耐久レース in オートポリス』が開催され、95 号車『SPOON リジカラ CIVIC』(山田英二/小出峻/三井優介)は、予選ST-2クラス4位から決勝をスタートし、序盤に一時クラストップを走行して表彰台フィニッシュが期待されましたが、いくつかの要因によってロスが発生。クラス4位で5時間後のチェッカーフラッグを受けました。
A/Bドライバーによる合算タイムによってスタート順が決まる公式予選では、Aドライバー山田、Bドライバー小出ともにシビック・タイプR勢トップタイムをマークしています。チーム監督の原剛は、「木曜日、金曜日にも走行していますが、ここまでは順調です。第2戦富士ではトラブルによってリタイアとなりましたが、今回は考えうる対策を施しており、ブレーキやタイヤを含め今のところ心配はない状況です。エンジンもトランスミッションも不具合の兆候はありませんが、ライフ管理データの収集を目的に予選終了後にミッションをアッセンブリー交換しています」、と語っていました。
決勝レース日の28日は、朝から晴天に恵まれ、気温が30 度を超す中で11時のスタートを迎えることになりました。95号車SPOON リジカラ CIVICは小出がスタートダッシュを決め、グループ2のホールショットを手にします。その後も隙のないドライビングでライバルを引き離して行きました。
しかし、スタートから1時間が経過した頃、第1コーナーで大きなクラッシュが発生し、セーフティカー(SC)ラップとなりました。そこでチームはピットインのタイミングを逃し、早くもピットインを済ませたライバルたちにおよそ1周のアドバンテージを与えることに。遅れてコースインした三井はハイペースで失地回復を試みますが、大きくジャンプアップすることは叶いません。
続く山田は、ピットアウト時にピットレーンでのスピード違反を取られてドライブスルー。痛いペナルティによってここでもタイムロスを強いられています。それでもコースに戻ると力強い走りを見せ、再びアンカーの三井にバトンを託しました。その後は残り周回をリズミカルに走り、三井が5時間後のフィニッシュを迎えています。総周回数は135周で、クラストップから1周遅れでした。
小出峻は、「集中するところは絶対集中すると決めて臨んだので、スタートはうまく決められたと思います。その先のペースもすごく良くて、タイヤを労わりながらも後続を少しずつ離していけたので、クルマのバランスは本当に素晴らしかったです。そのまま第一スティントの流れで、次に繋げて欲しかったんですけど、そう甘くはなかったですね。チームは復帰3戦目にもかかわらず、ノートラブルだったしクルマは十分速さもありました。上出来だと思います。僕たちは勝ちにこだわってレースをしているので、細かいディテールの部分をもっと詰めていかないといけないし、まだまだその余地はあると思います」と語っています。
三井優介も「僕のスティントは、2回とも他車と比べてペースが良かったです。特に後半に行くに従って路面にラバーが乗っていくのですが、そのコンディションにマシンが抜群にマッチしていたと思います。だからこそ、今回はピットインの選択ミスで勝負権がなくなってしまったので残念です。開幕戦よりも良いペースで走れたし、24時間で起きたトラブルは解決しているので、今回は優勝の可能性が見えたと感じます。メンバー全員が希望を持てたレースでした」とコメントしました。
チーム監督の原剛は「正直悔しいし、もったいないレースだったと思います。ドライバーは三人とも速いペースで走ってくれましたので、SCのタイミングをミスしたことでラップダウンとなってしまったことは悔やむばかりです。今回はまったくチームの経験不足でした。暑さによる水温上昇には気を使いましたが、クルマには何の問題もなく、この暑い5時間を乗り切れたのは収穫だったと言えるでしょう。次のもてぎはST-2がお休みなので、第5戦鈴鹿に向けてまた準備を進めます。鈴鹿もテクニカルなコーナーが多いコースなので、クルマにはマッチしていると思います」と結びました。
第5戦鈴鹿5時間レースは、9月29日(日)に開催されます。