更新日: 2024.08.04 15:09
ポルシェカレラカップジャパン2024 第9戦ミシュラン・チャレンジ(富士)決勝レポート
ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2024シリーズ第9戦ミシュラン・チャレンジの決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で2024年8月4日(日)に開催しました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:32度 路面:42度(レーススタート時)
PCCJ第9戦ミシュラン・チャレンジのグリッドは、2日(金)に行われた予選のセカンドベストタイムで決定した。オーバーオール(総合)のポールポジションを獲得したのは、前日の第8戦で今シーズンのチャンピオンを決めたプロクラスの#60 伊東黎明。2番手は#7 上村優太、3番手は#45 佐藤万璃音と、今回リザーブドライバーとして出場するふたりが続く。プロアマクラスのポールポジションは現在クラスランキングトップの#9 武井真司、アマクラスは初ポールポジションとなった#16 Hiroが獲得した。
サーキット上空は朝から青空が広がり、第9戦ミシュラン・チャレンジ決勝は10時からフォーメーションラップが開始される。ふたたび全車がグリッドに整列しレースはスタートとなり、ポールポジションの#60 伊東が今日も好スタートを見せて1コーナーを制し、2番手の#7 上村がそれに着いていく。その後方では、#45 佐藤とポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 平安山良馬がサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げる。しかし、後方で発生したアクシデントによりセーフティカーが導入され、コース修復とマシン回収のためレースは2周で赤旗中断に。
ふたたび、各車はグリッドに整列してレース再開を待つことになり、10時25分にフォーメーションラップ再開のアナウンスがある。そして定刻どおり、セーフティーカー先導で3周目から再開されるが、周回数ではなく30分ルールで10時33分39秒以降のトップ車両からチェッカーになることが告知される。
4周目セーフティーカーのランプが消え、翌周からレースはリスタートするがレースの残り時間は約3分。#60 伊東はリスタートでもトップを守り切り、規定時刻となった6周でトップチェッカーを受け、連勝を9まで伸ばす。ただし今回のレースは、規定周回数(15周)の50パーセント未満で終了(6周)となったため、ポイントは50パーセントが付与される。
優勝した#60 伊東は、「最初のスタートをうまく決められましたが、セーフティーカー導入で仕切り直しになりました。リスタートでは上村選手が背後に迫っていましたが、抑えきることができました」と、レースを振り返る。2位の#7 上村は、「リスタートをうまく決めることができ、1コーナーのアウト側から攻めたのですがオーバーランしてしまいました。でも、レースペースは良かったので周回数がもう少しあれば……」と悔しがる。
3位の#45 佐藤は、「急きょの参戦でしたが、この週末を通じて色々と学ぶことができ、いい経験になりました。最後に表彰台にも上がれましたので」と語る。4位の#91 平安山は、「今日のレースは自分にとっていい経験になりました。これを今後に活かして行きたいです」と、最終大会に向けて気持ちを入れ替える。
プロアマクラスは、クラスポールポジションからスタートした#9 武井がリスタートもうまく決めて、第8戦に引き続き優勝を飾った。「今日はスタートでポジションを守り切れたのが、優勝に繋がったと思います。このポイントが最終的に重要となってくると思うので、気を引き締めて最後のSUGO大会に挑みたいと思います」と、クラスチャンピオン獲得に照準を定める。2位に終わった#10 MOTOKIは、「今日はスタートをうまく決められなかったのが残念です。周回数も少なく逆転のチャンスもなかったので、最終戦に向けて練習を積んで挑みたいと思います」と、リベンジを誓う。
アマクラスは、クラスポールポジションの#16 Hiroがトップチェッカーを受けて初優勝を飾る。「周回数が少なかったので、優勝という実感はあまりないですね。でもこの調子で最終大会でも良い結果を残したいです」と喜びを語る。また3位表彰台を獲得した#88 Tiger Wuは、ポイント的に最終大会で逆転される可能性がなくなったため、2年連続でのクラス王者を確定させた。
「勝って王者を決められなかったのは残念ですが、2年連続でタイトルを獲得できて嬉しいです。これもバックアップしてくれたチームのお陰だと感謝しています」と、満面の笑みを見せてくれた。
今シーズンの最終大会となるPCCJ第10戦&第11戦は、約3カ月後の11月9日(土)、10日(日)に、スポーツランドSUGO(宮城県)で開催される。オーバーオールとアマクラスの王者は今回決定したが、プロアマクラスの王者争い、各クラスの最終ランキング争いは最後まで目を離すことができない。