Team Noah　2024スーパー耐久第4戦もてぎ　レースレポート

『マッハ車検GR Supra GT4 EVO』新メンバーで9位完走

　マッハ車検GR Supra GT4は、9月7日にモビリティリゾートもてぎ（栃木県）でワンデーイベントとして開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2024第4戦『もてぎスーパー耐久 5Hours Race』に参戦。激戦区のST-Zクラス11台中9位で完走を果たした。

　福岡に本拠を置くTeam Noah（代表：清瀧雄二）は、“九州に元気を！　九州のモータースポーツにもっとワクワクを！”を合言葉に九州のレーシングチームとして2018年よりS耐に参戦を開始。2021〜22年はホンダ・シビックTCRでST-TCRクラスチャンピオンを獲得した。

　昨年は車両をGRスープラGT4 EVOにスイッチし、敢えて激戦区クラスであるST-Zクラスへクラス替えをして多くのデータを収集した。今季はGRスープラGT4 EVOの新車を投入。新たなスポンサーを迎え、車名、カーナンバーも変更し、金丸ユウをエースドライバーとした。今回はST-Zクラスのレース経験もある下垣和也、今季のGTワールドチャレンジアジア鈴鹿戦第9戦で総合優勝した金丸、大分出身の森田真心（こころ）、ST-3クラスで鍛えた冨田自然（あるが）の計4名でレースに臨んだ。

　今回のもてぎ5時間レースに出走した車両は、8クラス47台。ST-Zクラスは、GRスープラ、Z、ポルシェ・ケイマン、メルセデスAMG、アウディR8と国内外のGT4マシン5車種計11台が出走した。7日は朝から残暑厳しい晴天。公式予選はA、Bドライバー2名のベストタイム合算で争い、下垣と金丸のタイム合算の結果、クラス11位、総合17位となった。

　5時間の決勝レースは、気温32℃、路面温度45℃の12時34分にスタートした。ステアリングを握るのは今回新加入となった下垣で、慣れないGT4スープラに手こずりながらも慎重にていねいなドライブを続け、34周でピットイン。ジェントルマンドライバーの義務周回時間1時間15分をクリアして森田に交代した。

　森田の前を行く111号車メルセデスとは1分以上の差があったが、スタートから2時間ほどで111号車メルセデスのホイールが外れ戦列から離脱したことで10位へ順位を上げた。森田のスティントでは2回のFCY（フルコースイエロー）が導入されたが、9位の車両とは大きな差があり順位を上げることはできず、1時間のドライブを終え61周でピットインした。

　ここでドライバーは金丸に交代。スタートから2時間半が経過した15時過ぎに、5位を走行していた19号車ポルシェがピットで出火しリタイアとなり、これで金丸は9位に順位を上げることになった。この前後に金丸はチームのファステストラップである2分4秒641をマークした。金丸は1時間20分ほどを走り101周でピットイン。ここでアンカーの冨田に交代した。

　冨田のスティントでは一部エリアで弱い降雨があったもののコース全体を濡らすまでには至らず。このスティントでも2回のFCYが導入された。冨田は2分5秒台のタイムを連発しながら8位の車両を追いかけたが、5時間を経過した17時35分にチェッカー。クラス9位で3点を獲得し総合では14位だった。今季は出走した3戦すべてで完走を果たしている。次の第5戦は9月28〜29日に三重の鈴鹿サーキットにおいて5時間レースとして開催される。

下垣和也

「今回はぶっつけ本番のようなレースでしたから、思うようにいかず皆さんの足を引っ張るってしまいました。予想以上に気温も上がり、この暑さが体力的にもきつかったです。次の鈴鹿ではもてぎで勉強したことを生かして走りたいです」

金丸ユウ

「スープラ勢はBoPがきつく、サーキットとクルマが合っていないということもあるのでしょうが、いろいろなセットを試しながらも正解が分かりませんでした。鈴鹿は個人的に好きなコースですが、良いセットを見つけられるよう頑張ります」

森田真心

「体力面では問題はありませんでしたが、もてぎもクルマもレース自体も経験不足からすごく足を引っ張ってしまいました。タイム的にも全然良くありませんでした。次の鈴鹿では前回のようにちゃんと戦力になれるように走ります」

冨田自然

「前のクルマをひたすら追いかけて全力で走りました。次のレースに生かせられるようにクルマの評価や路面のコンディションを勉強させてもらいながら走りました。鈴鹿は得意としているコースなのでもっと上を目指して頑張ります」