TGR TEAM KeePer CERUMO 2024スーパーGT第8戦もてぎ 予選レポート
2024 AUTOBACS SUPER GT Report
MOTEGI GT 300km RACE
第8戦 モビリティリゾートもてぎ
KeePer CERUMO GR Supra
#38石浦宏明/大湯都史樹
◆11月2日(土) QUALIFY
公式予選結果 4位
2024年のSUPER GTも残すところ2戦。第7戦オートポリスでは、悪天候の影響によるワンデー開催のなかペースに苦しんだTGR TEAM KeePer CERUMOは、捲土重来を期して2週間のインターバルで迎えた第8戦に臨んだ。舞台は栃木県のモビリティリゾートもてぎ。ストップ&ゴーのレイアウトで、予選順位も重要になるコース。TGR TEAM KeePer CERUMOは11月2日(土)の予選日、好グリッド獲得を目指して準備を進めた。
ただ、迎えた11月2日(土)は朝から雨模様。第6戦SUGO、第7戦オートポリスとも雨に悩まされてきたが、今回も予選日が雨になってしまった。午前9時からオンスケジュールで公式練習がスタートしたが、SUPER GTの走行にはやや雨量が多すぎるコンディションだった。
第7戦オートポリスでの不調の原因を探り持ち込まれたKeePer CERUMO GR Supraは大湯都史樹がステアリングを握りコースインしていく。序盤、強い雨脚の影響もあり二度に渡りストップ車両が発生したことから赤旗中断となるが、そんななか大湯は水量が多くトリッキーなコンディションをものともせず周回を重ね、5周目には1分53秒316というタイムを記録した。
その後も最終コーナーでのストップ車両発生などもあり、セッションは3回目の赤旗が提示されたが、その再大湯がドライブするKeePer CERUMO GR Supraは再度コースインしたものの、「川があって飛び出してしまいました」と大湯はV字コーナーでコースアウトを喫してしまった。
大湯はグラベルにストップしてしまい、これで公式練習は4回目の赤旗となる。幸いKeePer CERUMO GR Supraに大きなダメージはなかったものの、その後雨量が増えたこともあり、混走は終了。その後予定されたGT300クラスの専有走行で5回目の赤旗が出され、そのままGT500クラスの専有走行は行われないことになってしまった。
この公式練習でKeePer CERUMO GR Supraの順位は8番手。ただ、石浦は1周もしないまま公式練習を終えることになった。
公式練習終了後、ピットウォーク開催時には雨脚が弱まったモビリティリゾートもてぎだが、FIA-F4の決勝レースが行われていた頃から、ふたたび雨が強くなってきてしまった。午後2時から予定された公式予選は、まずはGT300クラスのQ1、GT500クラスのQ1が予定されたものの、雨の状況によって条件が変更される可能性があることもチームにはアナウンスされた。
GT300クラスの公式予選Q1では雨量の増加による赤旗中断があったことから、GT500クラスのQ1は午後2時53分から行われることになった。大湯がステアリングを握りコースインしたKeePer CERUMO GR Supraは、水しぶきを高く上げるなかタイヤをウォームアップさせていった。
3周目、大湯は1分51秒497までタイムを上げ、4番手まで飛び込んでくると。さらにチェッカーまでアタックを展開。最後に1分50秒286までタイムを削り取り、4番手につけることになった。ただ、午前の公式練習から大湯はKeePer CERUMO GR Supraにややアンダーステアの傾向があることを感じていた。Q2の石浦に向け、チームはセットアップをアジャストしていった。
GT300クラスのQ2をはさみ、午後3時49分にスタートしたGT500クラスのQ2。この週末、初めてKeePer CERUMO GR Supraのステアリングを握ることになった石浦だが、立川監督は石浦の経験を信じ送り出す。水煙のなか、石浦はコースでの位置取りで苦戦したものの、チェッカーに向けて続々とタイムを削っていき、1分49秒693、1分49秒299とタイムを削っていった。
KeePer CERUMO GR SupraはQ2では7番手につけ、合算タイム3分39秒585で4番手につけることになった。2列目という好位置から、TGR TEAM KeePer CERUMOはドライコンディションが予想される11月3日(日)の決勝レースで、表彰台以上、そして優勝を目指していく。
ドライバー/石浦宏明
「公式練習ではまったく走らず迎えた予選だったので、さすがに少し緊張しましたね。Q2を担当しましたが、ピット位置がこのコースコンディションでは最悪な状況で、アタックのためのギャップを作ることが非常に難しかったです。一度間隔を作った翌周もアタックを止めるクルマも多くて、視界を犠牲にしてタイヤの発熱をとるか、クリアな視界をとって発熱をある程度までにするのかが難しかったですね。最後のアタック周のときも前に2台クルマがいたので、そのロスもあったかもしれません。それがなければポイントを獲ることができた可能性もあったと聞かされたので、もう少しうまくやれたのではないかという反省点もあります。とはいえ4番手と悪くない位置から決勝レースをスタートできるので、ランキングのことを考えても明日はしっかり優勝を狙っていきたいと思っています」
ドライバー/大湯都史樹
「4番手につけることはできましたが、思っていたようなクルマの動きにはなりませんでした。公式練習の段階ではまだ良かったのですが、公式予選に向けて速度域が上がるにつれて、選んできたタイヤなどさまざまな要因で問題が出てきてしまいました。Q2に向けてアジャストして問題を改善していきましたが、良くなっていたにしろ、少しセットアップとタイヤ選択の違いで、足りない状況があったと思います。公式練習の走り出しではポールポジションを獲ることができる手ごたえがあったんですけどね。決勝に向けて、トップ5以上につけることができていれば戦えると思っていましたが。ランキングで僕たちより上のクルマが予選で前にいってしまったので、少なくともその前にいる必要があったと思います。チャンピオン争いを考えた上で、優勝は絶対だと思っているのでなおさらですね。戦略をしっかりと練ってレースに臨みたいですね」
立川祐路監督
「4番手とまずまずの位置につけることができたと思います。今日はまたも雨の土曜日になってしまいましたが、きちんと予選をすることができたのは良かったですね。我々は第6戦SUGOからウエットでのフィーリングが良く、今回雨のなかで予選ができて、2列目に繋がったのではないかと思っています。ただ明日はドライコンディションになるという予報が出ていますが、ぶっつけ本番のセットアップになるので、しっかりと準備をして、良い結果を持ち帰りたいと思っています」