muta Racing INGING 2024スーパーGT第8戦もてぎ 予選レポート
スーパーGT第8戦
MOTEGI GT 300km RACE
モビリティリゾートもてぎ
公式予選:11月2日
天候:雨
コース状況:ウエット
公式予選:16番手
2024年スーパーGTシリーズ第8戦は、11月としては暖かいモビリティリゾートもてぎにおいて開催。しかし前日の夕方から雨が落ち始め、予選当日は朝から完全ウエットコンディションに。午前中の公式練習は赤旗中断が5回と混乱。午後の公式予選Q1も雨量が増したことで中断を挟むことになった。
この雨に翻弄され、Q1で出走した平良はトップ14に入ることができなかった。Q2を担当した堤は16位まで順位を上げてこれで決勝レースのグリッドが確定。決勝は晴れ/ドライのコンディションとなる予想で、巻き返しに期待がかかる。
2日朝の公式練習は次第に雨量が増したことでセッションは中断。再開されるも最終コーナーであるビクトリーコーナーで堤がスピンからコースオフ。これでこのセッション3回目の中断となった。その後車両のチェックと整備を行ったこともあり、また赤旗中断は5回に及びタイム計測ができたのは2周のみとなった。
その後一旦雨は弱まったものの、公式予選が始まる前に再び雨量が増えた。気温17℃、路面温度17℃の14時からGT300車両全車がコースイン。20分間のQ1の結果、Q2は上位14台、下位13台2つのグループに振り分けられることとなる。Q1担当の平良は3周目に2分4秒102で4位につけるも他車両にタイムを更新され10位へドロップ。次の周に2分3秒229へタイムアップし6位へ上げたが、雨量が増したことでセッションは20分ほど中断することになった。
残り10分でセッションは再開。平良は7位からポジションアップを狙いタイヤを暖めラストラップを迎えた。セクター1とセクター2は自己ベストと約半周で0.737秒縮めていたが、後ろを走行していた車両がコースオフを喫しこれで赤旗が振られてセッションは中断しそのまま終了。平良はV字コーナーを通過する時点で赤旗となりアタックを諦めざるを得ず。このセッションは21位に終わり、Q2は15位以下のグループに振り分けられることになった。
Q2のLower15グループはQ1よりやや雨量の減った15時13分から10分間行われた。堤は3周目に2分1秒967で2位へ。その後タイムは更新されるも5周目にセクター4で全体ベストをマークして2分0秒886へタイムアップ。2位へ順位を戻してセッションは終了となり、これで全体で16位という順位が確定した。3日の300km決勝レースは13時にスタート予定。
堤優威
「同じブリヂストンユーザーの中でもaprのLC500hとLEONが速かったです。埼玉GBのスープラと僕たちのGR86はちょっときつかったのかなと思います。運悪くQ1を突破できなかったことは正直とても残念です。Q2でトップを取っても15位という中で16位でしたが頑張りました。本当はトップを取りたかったのですが、そのタイムは見えなかったですね。その中でもベストは尽くしたのですが運がなかったです。オートポリスの時のように諦めずに頑張って走ります」
平良響
「赤(旗中断)がなければ上位14台に残れたと思うので残念です。雨は何かが起きやすいので今日はやられちゃった側になってしまいました。明日はドライ路面なのでなかなかイレギュラーなことが起きにくいですし、しかも短い300kmレースなので何かがないとポジションアップできないかもしれませんが、ひとつでも順位を上げる為にこれからチームのみんなと作戦会議をします。明日の決勝はポイントリーダーのLEONも強いはずなので厳しいレースになるのかなと思いますが、何としても頑張ります」
加藤寛規監督
「今日は流れが悪かったですね。でもこういうコンディションでは、練習走行からずっと赤旗が出ていたので、この予選でも中断にはなる可能性は高いと思っていました。そこでタイムを出しきれなかったのは、チーム力がもう少し足らなかったのかなと思います。明日はドライコンディションのレースになりますから、そこではちゃんとしたデータもあるしタイヤもあるしセットアップもあるし、今までドライバーもここで強さを発揮しているので、諦めずに頑張りたいと思います」