更新日: 2024.11.03 23:01
muta Racing INGING 2024スーパーGT第8戦もてぎ 決勝レポート
スーパーGT第8戦
MOTEGI GT 3km RACE
モビリティリゾートもてぎ
決勝11月3日
天候:晴れ
コース状況:ドライ
決勝:13位
2024年スーパーGTシリーズ第8戦は、モビリティリゾートもてぎにおいて開催。前日の大雨と打って変わって雲ひとつない秋晴れのなか、シリーズ中もっとも短距離の300kmレースはスタートした。平良響が16位からスタートし14位まで順位を上げた19周でピットイン。逆転を狙いタイヤ無交換作戦で堤優威がコースへ。順位を8位へ上げることに成功したが、重い車重と上がった路面温度に苦戦を強いられ最終的には13位でチェッカー。ポイントの加算はならなかったが、辛うじてタイトル争いには残ることができ、最終戦鈴鹿を迎えることになった。
風は強いものの雲ひとつない晴天となったモビリティリゾートもてぎ。決勝前には20分間のウォームアップ走行が行われ、平良から堤に交代して車両の状態を確認した。今回は最終戦のひとつ前のレースということでサクセスウエイトは半減となるが、最大積載量の50kgに変化はない。
決勝レースは気温22℃、路面温度31℃とこの時期としては高めの13時7分にスタート。平良は16位というポジションをキープしてオープニングラップをクリアし、3周目にはスローダウンした車両をかわし15位へ順位を上げた。さらに8周目には目の前を走行していた車両のホイールが外れ脱落し、難なく14位へ。そして5台による10位争いのグループに加わったが、オーバーテイクのチャンスはなかった。
レースの1/3を消化した19周で平良はGT300クラスの先頭を切ってピットイン。ここで堤に交代しタイヤ無交換でピットでの作業時間を短縮。他の車両も早めのピット作業を進めており、27周目には8位まで順位を上げることに成功した。
しかしフレッシュタイヤに交換した車両とは1周あたり1〜2秒のタイム差があり、堤は徐々にポジションダウンし33周目にはポイント獲得圏内の10位からドロップ。このコースに合っているミッドシップのFIA-GT3車両にかわされ、最終的には58周で13位のチェッカーを受けた。
この結果、ポイントランキングはトップと20点差の3位となった。最終戦では上位2チームの結果待ちとなるが逆転の可能性は残っているため、全力で戦うレースとなる。延期となっている第5戦(最終戦)は12月7〜8日に鈴鹿サーキットにおいて300kmレースとして開催予定。
堤優威
「前半の平良選手のペースを見ていてもきつそうでしたし、交代後もペースが落ちなければトップ10でいけるかなとは思っていましたが、本当にきつくて特に左フロントタイヤが全く路面に引っ掛からなくて、いろんな走り方をしてみても、スタビ(ライザー)の調整をしてみても全くダメでした。そしてGT500が絡むとラインをキープできないのでタイムロスも大きく、分かっていてもどうすることもできず苦しいレースになりました。最終戦鈴鹿は勝って終われるようにしたいですね」
平良響
「追い上げないといけない状況なのに、ペースがなくて追い上げられず苦しい展開でした。FIA-GT3勢に引っかかったのですが、速いところ遅いところが異なるのでなかなか抜けない状況でした。最終戦の鈴鹿はもちろん優勝を目指すのですが、首の皮一枚つながっているときの走り方などはないので、いつもどおりベストを尽くします。レースで走ったことのない真冬の鈴鹿でノーウエイトですが、諦めずに戦いたいと思います」
加藤寛規監督
「ここはFIA-GT3車両に合ったコースですし、昨年までのようにウエイトゼロであれば勝負のできるレースになったかもしれませんが、去年と比べると性能調整も含め車重が80kg重くきつかったです。そして今週の流れの悪さが全部出たようなレースになりました。ドライバーには申し訳なかったです。最終戦はウエイトを全部下ろしますしチャンスはゼロではありません。ただこれまでレースをやったことのない季節ですし、まずは自分たちが勝てるように頑張って準備をしていきたいと思います」