めったに見られないメルセデスPU交換作業の現場に遭遇@F1イギリスGP 現地情報1回目
始まりましたF1第10戦イギリスGP、気温14℃と日本とは間逆な寒さのなか、ムッシュ柴田氏が現地の様子をお届けしていきます。
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7月の欧州2連戦。オーストリアからイギリスに移動するのに、今年はウィーンからパリまで飛行機、そこからユーロスターでロンドンへという、ちょっとめんどくさい移動の仕方でした。
ロンドン市内がF1マシンのデモランで盛り上がっている頃、僕はまだユーロスターの車中でした。もうちょっと早く開催がわかってれば、日程を変えたのに残念です。
着いてからは、ロンドン名物2階建てバスで移動……じゃないんですよ。
ここはもうシルバーストンサーキット内です。今年は報道関係者パーキングからパドックまでの移動に、ロンドンバスを持ってきたのです。席が埋まるまでけっこう待たされたりして、ちょっと不便かも。
木曜日の昼過ぎにピット側に回ると、メルセデスのガレージで実に珍しい光景に出くわしました。
メカニックたちが新品パワーユニットを、奥から運び出してきたのです。僕がカメラをかまえてるのを意識して、わざと向きは逆にしてます。コンプレッサー側は絶対に見せたくないんでしょうね。車体側まで持って行ってから、大急ぎで取り付け作業をしてました。
鉄板の信頼性を誇るメルセデスは、10戦目の今回ようやく3基目のエンジンを投入。つまり3~4レースに一度しか見られない、貴重なショットということです。
翌金曜日は、何と朝6時半にサーキットに着きました。
イギリスGPは例年、ヨーロッパ大陸より1時間早いスケジュールなんですね。なので初日フリー走行1は、朝9時から。この時間、メカニックたちはすでに作業を終えて朝ご飯を食べてました。