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投稿日: 2009.04.19 00:00
更新日: 2018.02.15 12:55

【トヨタF1】F1第3戦中国GP決勝 ティモ・グロックが7位入賞


F1第3戦中国GP決勝 ティモ・グロックが7位入賞

2009年4月19日(日)中国/上海国際サーキット

パナソニック・トヨタ・レーシングは、マレーシアに続き雨のレースになったF1第3戦中国GPで2ポイントを獲得した。レースの数時間前に突然ひどい雨が降り始め、セーフティカーに先導され、ウェットコンディションでレース開始。燃料を多く積み、ウェットタイヤを履いたティモ・グロックはピットレーンからのスタート。前半、何度もオーバーテイクをし、2度目のセーフティカー導入の際には11位まで順位を上げた。残念なことに、フロントウィングにダメージを受け、その交換のために、予定より早い24週目でピットストップを行った。ピットクルーは素早く作業を終了。残りのレース分の燃料を積んだグロックは、果敢に攻め、さらに数台をオーバーテイクし、7位でフィニッシュし、チームは2ポイントを得た。6番手グリッドでスタートしたヤルノ・トゥルーリは、ウェットコンディションでグリップを得るのに苦しみ、17周目では、BMWザウバーのロベルト・クビサに後方から追突された。トゥルーリはピットに入ったものの、ダメージが大きく、リタイアした。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー9 シャシー:TF109/04
グリッド : 6番手
決勝 : リタイア
ピットストップ : 18周目
「ついていない日だった。水たまりがたくさんでき、タイヤが浮いてクルマの操作がきかず、難しいコンディションのレースだった。セーフティカーに先導されたスタートはうまく行き、初めの数周はペースも良かった。だんだんグリップを得るのに苦労するようになり、ペースがつかめず、走れば走るほど、路面をつかめなくなった。17週目で後ろから衝撃を感じ、リアウィングがなくなってしまった。ピットに戻ったが、レースを続けるにはダメージが大きすぎた。昨日までの状況から分かるとおり、我々のクルマは先頭集団の中にいるので、次のバーレーンに期待したい」

ティモ・グロック : カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド : 19番手
決勝 : 7位(トップと1分14.476秒差)
ピットストップ:24周目
「ピットレーンからのスタートになったが、最後にはポイントを稼ぐことができて嬉しい。特にスタート直後が厳しいレースだった。後方で走っていると、何も見えず、まるで目隠しして運転しているようだった。数台を追い越したが、ニック・ハイドフェルトと接触したとき、フロントウィングにダメージを負ってしまった。視界が悪く、ブレーキングポイントをミスして、彼のクルマの後ろにぶつかってしまった。フロントウィングの修理のため、数周早くピットに入った。その後、前方にクルマがいない状態での5、6周は、とても早く走ったが、キミ・ライコネンの後方につけたときには、追い抜けずにペースダウンした。また、オ-バーテイクポイントの水たまりが見えず、苦労した。最終的には7位まで追い上げることができた」

新居章年 : シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「レース直前に、天候を見て作戦を変更したティモが、ピットスタートから力強い走りで、7位に入賞してくれ、何とかポイント獲得が出来た。しかしヤルノは追突され、リアウィングが壊れて、ピットで修復を試みたがリタイアせざるを得なかった。来週のバーレーンでは、フリー走行、予選を完璧にこなして、レースで表彰台を獲得し、是非今回の悔しさを晴らしたい」

山科忠 : TMG会長 兼 チーム代表
「昨日の予選はあまり上手くまとめられなかったが、ティモはあきらめず戦った。スタートの時と、ピットストップから戻ったとき、後方からのスタートになったにも関わらず、何台をも追い抜き、チームは2ポイントを得ることができた。ヤルノは6番手グリッドの順位を生かすことがあまりできなかったので、何が問題なのかデータを分析しなければならない。ヤルノの予選は良かったので、次のレースでも表彰台を狙ってくれると信じている。勝利を目指し、チーム全員、バーレーンでも頑張りたい」
 


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