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投稿日: 2009.07.06 00:00
更新日: 2018.02.23 10:36

【Honda】ジャスティン・ウィルソンが今季初優勝


ジャスティン・ウィルソンが今季初優勝
武藤英紀はリタイア

2009年7月5日(日)
決勝
会場:ワトキンス・グレン・インターナショナル(全長3.37マイル)
天候:快晴
気温:22〜23℃

IRLインディカー・シリーズは、2009年シーズンの折り返し点となる第9戦を伝統あるロードコース、ワトキンス・グレン・インターナショナルで開催した。予選の行われた土曜日はアメリカの建国記念日で、ワトキンス・グレンの街でも湖畔で花火大会が盛大に催されていた。

快晴に恵まれた決勝日、予定通りの午後1時半に21台のインディカーはローリングスタートを切り、予選2番手だったジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)が今季初優勝、キャリア2勝目を飾った。この勝利は1986年創設のDale Coyne Racingにとって、アメリカのトップオープンホイールにおける初勝利となった。彼らは通算558レース目にして、ついに優勝をつかんだ。

ポールポジションからスタートしたライアン・ブリスコー(Team Penske)をウィルソンは4周目にパスしてトップに立つと、まったく危なげない走りを続け、ゴールまで走りきってみせた。今年からロードレースでは全チームに9セットのタイヤが供給され、そのうちの3セットがソフトコンパウンドのオプショナルタイヤとなっているが、ウィルソン陣営だけが予選でオプショナルタイヤを1セットしか使わなかった。

決勝日の気温は低く、オプショナルタイヤは耐久性の低さを露呈させなかったばかりか、タイヤ温度の上昇が速いというアドバンテージをもたらしていた。ウィルソンは新品のオプショナルタイヤを最後のピットストップで装着。これに対して2位につけていたブリスコーはプライマリータイヤを、3位を走行していたスコット・ディクソン(Target Chip Ganassi Racing)は予選で10周を走ったオプショナルタイヤを装着していた。ゴールまで6周でリスタートが切られると、ウィルソンは2位以下をすぐさま突き放し、4秒9906もの大差をつけてゴールした。

2位争いではブリスコーがポジションを守り通した。ディクソンは3位でゴールし、ポイントリーダーの座を手に入れた。これまでポイントトップだったダリオ・フランキッティ(Target Chip Ganassi Racing)は、他車のアクシデントを避けようとしてコースオフし、15位でのゴールとなった。

予選12位だった武藤英紀(Andretti Green Racing)は、レース序盤にオーバーテイクを重ねて8位までポジションを上げた。さらに、1回目のピットストップを行ったタイミングがよく3位まで浮上した。しかし、2回目のピットストップの後にクラッチのトラブルが発生して12位まで後退。そして、ゴールまで8周というところでコースオフし、リタイアを喫した。


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