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投稿日: 2009.09.16 00:00
更新日: 2018.02.15 15:18

【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】フランクフルト国際自動車ショー(IAA)にて、1Lコンセプトカーと電気自動車を発表


VPR09-035
2009年9月16日(水)
フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社

フォルクスワーゲンが自動車の未来への道程を提示
フランクフルト国際自動車ショー(IAA)にて、1Lコンセプトカーと電気自動車を発表

2009年9月15日、ウォルフスグルグ/フランクフルト発:
 フォルクスワーゲンは第63回フランクフルト国際モーターショー(IAA)にて、持続可能な自動車の将来に向けた先駆的な数々のクルマを展示します。今回初公開されるのは、世界で最も燃料効率の良い量産車(BlueMotion)と、ハイブリッド技術を取り入れた1L、そして電気自動車E-Up!です。

「量産タイプの電気自動車は、自動車の近未来を語る上で重要なものの一つです。その電気自動車が成功を収めるためには、幅広いお客様に合わせた適切な価格設定と日々のドライブにおいて実用的で使い勝手が良いことが不可欠です。」と、フォルクスワーゲン グループ取締役会会長のProf. Dr. マルティン ヴィンターコルンは、E-Up!の発表の場になったフォルクスワーゲン グループ前夜祭会場で述べました。

 ゼロエミッションのコンセプトカーは、フォルクスワーゲン ブランドの研究開発担当取締役のDr. ウルリヒ ハッケンベルクの指揮下で設計され、2011年のデビューが予定されているフォルクスワーゲン「ニュー スモール ファミリー」のモジュールをベースにしています。しかし全長は3,190mmに抑えられ、よりコンパクトになっています。また、E-Up!の力強く、クリアなボディラインは、その創造的な美しさを持つフォルクスワーゲンの新たなデザインDNAに則っています。

 最高速度135km/hの3+1シーターカーは最高出力60kW(常時出力:40kW)の電気モーターで駆動します。フロントに搭載されるモーターは、発進直後から210Nmの最大トルクを発揮します。シフト操作はセンターコンソールに設置されたロータリーノブによって、前進と後退を切り換えます。E-Up!は実用車であるだけでなく、0~100km/hを11.3秒で加速するクルマ本来の楽しみ方も提供します。このダイナミックな性能の基礎となっているのが、一つは電気モーター特有の優れたトルク特性であり、もう一つはE-Up!の車両重量がわずか1,085kgに抑えられていることです。

 今日、フォルクスワーゲンは、世界でもっとも燃料消費に優れたクルマ「L1」を初公開しました。車重がわずか380kgというこのフルハイブリッド車は量産モデルがどのようなデザインになるかを示唆します。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)ボディは、技術的にも視覚的にも大変重要な役割を果たします。このクルマの特徴はそのプロポーションです。全長3,813mmはフォルクスワーゲン の小型車フォックスとほぼ同サイズ、1,143mmの全高はランボルギーニ ムルシエラゴと同等ですが、空力的に最適化された全幅(1,200mm)は、比較すべき車両が存在しません。

 複合サイクルにおける100kmあたりの軽油消費量がわずか1.38リットルというこのフォルクスワーゲンは、日常使用を考慮して設計され、さらに、驚異的な空力特性(Cd=0.195)を誇り、世界最高の燃費効率を達成しています。CO2排出量も36g/kmに抑えられながら、最高速度160km/hを実現しています。TDI、Eモーター、7速DSGがL1のリヤに搭載され、世界でもっとも燃費効率に優れたハイブリッドドライブを構成しています。標準の「ECO」モードでは、800ccのTDIは20kW/27PS (4,000 rpm) の最高出力を発揮し、「スポーツ」モードでは、最高速度まで到達し、29kW/39PS (4,000rpm)にパワーアップします。 TDIの最大トルクは、100Nm(1,900rpm)です。L1にもアイドリングストップ システムが採用され、車両停止時には自動的にエンジンを切り、アクセルを踏むと瞬時にエンジンを再始動させます。

 フォルクスワーゲン ブランドは2009年のフランクフルト国際モーターショーにおいて、合計7台の世界初公開車を展示します。E-Up!やL1の他に、ポロのエントリーモデルとして新たに加わる3ドア仕様、記録的な低燃費を実現するブルーモーションのポロ、ゴルフとパサート、そして、史上最高のパフォーマンスを実現するGolf Rです。


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