更新日: 2018.02.23 10:52
【トヨタモータースポーツニュース】NASCARドーバー“モンスター・マイル”で苦戦 マーコス・アンブローズが14位
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第28戦 AAA 400
開催日:9月27日
“モンスター・マイル”で苦戦
マーコス・アンブローズが14位
9月27日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第28戦「AAA 400」が開催された。
ドーバーの1マイルオーバルは、コンクリート舗装と高いバンク角により“モンスター・マイル”とも呼ばれる難コースで、今季2度目の開催となる。
25日(金)午後3時10分から予選が行われ、デイビッド・ロイティマンが5番手。 “チェイス”を争うブライアン・ヴィッカーズが12番手、デニー・ハムリンが13番手につけ、 12台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
27日(日)“トヨタ カムリ ハイブリッド”ペースカーの先導で、43台のレースカーが走行を開始。午後2時17分に1マイルオーバルを400周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振り下ろされた。
トヨタ勢はトップ10圏内のロイティマンを先頭に、ヴィッカーズ、11番手スタートのジョーイ・ロガーノ、ハムリン、カイル・ブッシュらが10番手前後につける序盤戦となった。
25周目にコンペティション・コーション(オフィシャルによってレース前に予定されたコーション)が出され、上位勢はピットイン。このピット作業で大きく順位が入れ替わり、Ky.ブッシュは18位、ロガーノは25位までポジションを落としてしまった。
30周目に再スタートが切られてまもなく、中団を走行していたロガーノが後続に接触され、スピン。アウト側のウォールにヒットしたところに後続が突っ込み、ロガーノは激しく横転するクラッシュとなった。これで赤旗中断となったが、ロガーノに怪我はなく、2分半の中断の後、レースは再開された。
その後はなかなかイエローコーションが出ず、80周目には7位のKy.ブッシュに続く8位を走行していたロイティマンが燃料切れとなり、グリーン下でピットイン。2周遅れとなってしまった。
その直後、84周目にこの日3度目のイエローコーションが出されると、Ky.ブッシュはタイヤ交換を2本のみとし、3位へ浮上。再スタート後の93周目には、2位へとポジションを上げた。
またしてもイエローコーションが出ず、150周を過ぎた頃から徐々にグリーン下でのピットインが始まり、燃料をセーブしながら7位につけていたKy.ブッシュもついに162周目にグリーン下でピットイン。しかし、その直後、163周目にこの日5度目のイエローコーション。Ky.ブッシュは25位までポジションダウンを余儀なくされてしまった。
ヴィッカーズ、ハムリンの2台はハンドリングに苦しみ、トップ20圏内を走行。やはりハンドリングに苦しんだKy.ブッシュは、なんとか少しずつポジションを上げていったが、 206周目にウォールにクラッシュ。修復のためにそのままガレージへと入ってしまった。
その後は、27番手スタートから順位を上げてきていたマーコス・アンブローズを最上位に、ヴィッカーズ、ハムリンらがトップ20圏内での走行を続け、アンブローズが14位、ヴィッカーズが 18位、ロイティマン21位、ハムリン22位でレースを終えることとなった。
次戦第29戦は10月4日(日)、米国中部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで行われる。
ドライバー ブライアン・ヴィッカーズ:
「我々の“トヨタ カムリ”は、望み通りの仕上がりにはならなかった。昨夜かなりの変更を行い、それらのいくつかは上手く行ったと思うが、いくつかは失敗だった。今日はずっとハンドリングと格闘していた。レース終盤にはなかなか良い調子に仕上げることができた。最後の前のピットストップでは、更にハンドリングを改善するために、望ましくない量の給油を行った。それは効果があったが、すこし行き過ぎてしまった。最後のストップではタイヤを2本だけ交換し、給油は行わなかったが、それでも最後までアンダーステアが強いままだった」
ドライバー デニー・ハムリン:
「本当にがっかりしている。クラッシュしたわけでも、35位で終わったわけでもないが、我々の“トヨタ カムリ”はスピードが足りなかった。予選でも、全てのプラクティスでもあまり速くなかった。他の週末同様、今週も勝つつもりでここドーバーへとやってきた。しかし、グリーンフラッグが振られてすぐに、我々はトラブルに見舞われていると分かった。厳しい一日だった」