更新日: 2018.02.15 15:58
【横浜ゴム】次世代エコタイヤ技術「AIRTEX advanced liner」を発表
次世代エコタイヤ技術「AIRTEX advanced liner」を発表
空気漏れを抑制し、省燃費効果をさらにアップ
横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)はエコタイヤの省燃費性能をさらに向上させる次世代技術として開発した新素材インナーライナーを「AIRTEX advanced liner(エアテックス・アドバンスド・ライナー)」として発表し、第41回東京モーターショーで披露する。
「AIRTEX advanced liner」はタイヤ内部に貼り付けて空気漏れを抑制する素材。従来のインナーライナー用ゴムに特殊樹脂を融合して開発した独自技術で特許を取得している。高気密でありながらしなやかさを兼ね備え、タイヤから自然と漏れる空気を大幅に低減する。また、従来品の5分の1の薄さを実現し、タイヤの軽量化に寄与するなど総合的な省燃費効果を発揮する。2007年7月に発売した当社のエコフラッグシップタイヤ「DNA dB super E-spec」に初めて搭載した技術で、2010年以降さまざまな商品に採用していく予定。
横浜ゴムは、ころがり抵抗を低減し車の燃費向上に貢献するエコタイヤを10年以上にわたり継続的に発売してきたが、空気圧不足のタイヤはエコタイヤの性能を十分に発揮できないだけでなく、走行の安全性を損なう危険性があることから優れた空気透過抑制機能を保持するインナーライナーの開発に取り組んできた。すでに次世代の「AIRTEX」の開発にも着手しており、将来的には空気漏れを限りなくゼロにするインナーライナーの開発を進めていく。
昨今、地球温暖化防止の観点から車の燃費向上が世界的な課題として加速化する中、タイヤの空気圧に関する取り組みも活発化している。(社)日本自動車タイヤ協会(JATMA)の調査によると、タイヤの空気圧不足は整備不良項目の上位にランクしており、横浜ゴムはタイヤメーカーの責務として空気圧の重要性を訴えるキャンペーンを実施するなど、ユーザーの意識向上に努めている。