更新日: 2018.02.16 04:14
ALMSロードアメリカ:ポルシェ勢は表彰台逃す
ALMS:ポルシェが僅差で表彰台を逃す
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスドライバーでタイトルディフェンダーであるイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組が伝説のサーキット、ロードアメリカにて開催されたアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS) 第6戦でフライングリザードモータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRを操りGTクラス4位に入りました。
一方、ALMS第5戦のミッドオハイオにおいてアメリカ人のチームメート、ブライアン・セラーズとともに優勝しているポルシェのワークスドライバー、ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)はファルケンタイヤチームのポルシェ911 GT3 RSRで6位にてフィニッシュしました。
米国ウィスコンシン州にあるこのテクニカルサーキットで開催される世界最速のスポーツカーレースは、毎年エキサイティングなレース展開となります。そして今年も例外ではありませんでした。ファンは、特に熾烈な闘いが展開しているGTクラスの激しい順位争いと息を呑むようなオーバーテークを堪能しました。ゴールまで残り13分で、ロードアメリカで5勝を挙げているイェルク・ベルクマイスターは力強いパフォーマンスで3位につけ、ライムロックでの2位入賞に続き今シーズン2回目の表彰台を狙いましたが、わずか1秒差でシーズン2回目となるはずだった表彰台を逃しました。
「今日はよくやったと思います。できる範囲で最高の結果を出すことができました。4位が精一杯でした。ブレーキングゾーンでもない場所で私達をライバルがアウトから抜いたのを見れば、レギュレーションを作る側のポルシェに対するプレッシャーがよくわかるでしょう」とイェルク・ベルクマイスターが話しています。パトリック・ロングも、「作戦のおかげでトップを狙うことのできる位置にいましたし、ピットストップも完璧でした。私達はもっと上の結果を期待していましたが、結果は結果です。優勝したチームと私たちの差は、どうすることもできない理由によるものです」と続けました。
スタート直後、ウォルフ・ヘンツラーは4位に躍り出し、表彰台に届くかというシーンもありました。「今回のレースは、ドライコンディションのサーキットとしてはチーム最高のパフォーマンスでした」と彼は語っています。「長距離にわたって私達のポルシェはBMW、フェラーリ、コルベットといったトップグループのペースについていくことができ、非常に満足しています。タイヤが良くなってきていますし、私達のピットクルーも私達を上位6位圏内に留めようとレース全体を通して頑張ってくれました」。
フライングリザードが投入したもう1台のポルシェ911 GT3 RSRに乗り込んだポルシェのワークスドライバー、マルコ・ホルツァー(ドイツ)はロードアメリカサーキットのデビュー戦で9位という成績を残しました。また、その2台前ではポールミラーレーシングのポルシェ911 GT3 RSRを駆るサシャ・マーセン(ドイツ)/ブライス・ミラー(米国)組が7位でゴールしています。
GTCクラスでは、スーパーカップ2冠のエロエン・ブリークモラン(オランダ)とアメリカ人のチームメートであるティム・パパスがポルシェ911 GT3カップで優勝を飾っています。ポルシェ・モービル1・スーパーカップの現在のポイントリーダーである英国人ドライバーのショーン・エドワーズは、最終ラップまでレースをリードしていましたが、タイヤトラブルで勝利を逃し、3位でフィニッシュしています。
アメリカン・ル・マン・シリーズの第7戦は、9月3日に米国メリーランド州ボルチモアに新設される市街地コースで開催されます。
レース結果: アメリカン・ル・マン・シリーズ第6戦、ウィスコンシン州エルカートレイク
GTクラス
1. メロ/ビランダー組(ブラジル/フィンランド)、フェラーリF458イタリア、101周
2. ヴェルナー/オーバーレン組(ドイツ/アメリカ)、BMW M3 GT、101周
3. ミュラー/ハンド組(ドイツ/アメリカ)、BMW M3 GT、101周
4. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/アメリカ)、ポルシェ911 GT3 RSR、101周
5. マグナッセン/ギャビン(デンマーク/イギリス)、シボレーコルベット、101周
6. ヘンツラー/セラーズ組(ドイツ/アメリカ)、ポルシェ911 GT3 RSR、101周
7. マーセン/ミラー組(ドイツ/アメリカ)、ポルシェ911 GT3 RSR、101周
9. ホルツァー/ニーマン組(ドイツ/アメリカ)、ポルシェ911 GT3 RSR、100周
GTCクラス
1. ブリークモラン/パパス(オランダ/アメリカ)、ポルシェ911 GT3カップ、96周
2. パンペリー/エンデ組(アメリカ/アメリカ)、ポルシェ911 GT3カップ、96周
3. エドワーズ/カフマン組(イギリス/アメリカ)、ポルシェ911 GT3カップ、96周
GTクラスポイントスタンディングス
ドライバー部門
1. ディルク・ミュラー、ジョーイ・ハンド(BMW)108ポイント
2. オリバー・ギャビン、ジャン・マグナッセン(シボレー)86ポイント
3. ディルク・ヴェルナー、ビル・オーバーレン(BMW)80ポイント
4. ジェイミー・メロ、トニ・ビランダー(フェラーリ)66ポイント
5. ウォルフ・ヘンツラー、ブライアン・セラーズ(ポルシェ)57ポイント
6. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング(ポルシェ)51ポイント
マニュファクチュアラー部門
1. BMW、117ポイント
2. シボレー、90ポイント
3. ポルシェ、87ポイント
4. フェラーリ、85ポイント
チーム部門
1. BMWチームRLL(BMW)117ポイント
2. コルベットレーシング(シボレー)90ポイント
3. リシ・コンペティツィオーネ(フェラーリ)66ポイント
4. フライングリザードモータースポーツ(ポルシェ)57ポイント
チームファルケンタイヤ(ポルシェ)57ポイント