更新日: 2018.02.16 04:16
スモールカーの常識を覆すVWの新車「up!」
フォルクスワーゲン「up!」の概要を発表
新型up! 卓越したポテンシャルを備えたスモール フォルクスワーゲン
● 3.54×1.64m という小さなサイズに、最大のスペースと実用性を提供
● クラス初となるシティ エマージェンシー ブレーキング機能を搭載
ウォルフスブルク、2011年8月21日
フォルクスワーゲンは、スモールカーの常識を覆す新車を発表します。その目標は、カリスマ性を備え、最少の寸法で最大のスペースを提供し、効率に優れたエンジン或いは電気モーターを搭載し、直感的に使えるインフォテイメントや操作系を備え、大型車と同等の安全性を持つスモールカーを開発することでした。その結果として生まれたのが新型up!(アップ)です。このクルマは、3.54mのコンパクトな全長を持ち、細かなディテールまで考え抜かれた都市生活者のためのスペシャリストです。より大きなポロやゴルフ同様、幅広い年齢のお客様やモビリティへの要望に応えるクルマとなっています。
誰にでも手の届く価格
up!の発表により、フォルクスワーゲンは新しいクルマを市場に導入するだけでなく、カスタマイゼーションやファイナンス面における要素も考慮しました。 たとえば、明確に区別された装備ラインに加え、up!ボックス(買い物、ロングドライブ、お子様の物入れなどに使えるボックスセット)などの新装備が用意されています。また、up!はアプリケーションを用いてオーナーの好みに合わせてカスタマイズできるインフォテイメントシステムも搭載しています。さらに、スモールカーは誰にでも手が届くことが大事という考えのもと、up!専用に設定された「AutoCredit2」という新しいファイナンス プログラムが柔軟なオプションによりファイナンス面の自由度を拡大します。このファイナンス プログラムは、安全で経済的な新車を多くの人に提供するという目標を達成してくれるでしょう。1950年代のビートル同様、up!はクルマを再び「民主化」する役割を担っていると言えます。
12月に発売開始
up!は、まず欧州市場で12月に発売されます。 予算とニーズにより3種類の仕様が用意されています。「take up!」はエントリーグレードで、「move up!」は快適志向、「high up!」はトップバージョンです。「high up!」をベースにした特別仕様車、「up! black」と「up! white」も同時に登場します。
新世代のエンジン
4.2リットル/100km のガソリンエンジン
up!には、新世代の3気筒ガソリンエンジンが搭載されます。最高出力は44kW/60PS と55kW/75PSです。ブルーモーションテクノロジー搭載車(スタート/ストップ機能を含む)の燃料消費量は4.2リットル/100km(60PS)および4.3リットル/100km(75PS)です。いずれの1リッター エンジンもCO2排出量は100g/kmを下回っています。基本的な仕様は同一で、50kW/68PSを発生する天然ガスエンジンも、後に追加されます。燃料消費量は3.2kg/100km(天然ガス)で、これはCO2排出量に換算すると86g/kmに相当します。ブルーモーションテクノロジーを搭載するup!の天然ガス仕様車は、さらに79g/kmもの低排出量を達成しています。電気モーターで駆動するup!は2013年に発売する計画があり、着々と進行中です。
クラス初となるシティ エマージェンシー ブレーキング機能を搭載
自動で停止
新しい安全技術として注目に値する機能は、オプション設定のシティ エマージェンシー ブレーキングです。これは30km/h以下で自動的に作動するもので、レーザーセンサーを使用して衝突リスクを検出します。車速と走行状況にもよりますが、シティ エマージェンシー ブレーキングは自動的にブレーキシステムに介入して、衝突エネルギーの低減、あるいは衝突回避を試みるシステムです。現在、このクラスで市街地走行用の緊急制動機能を備えるクルマは、up!だけとなります。
世界の大都市地域に合わせた寸法とスタイル
きわめて長いホイールベース
全長3.54m、全幅1.64mのup!は、世界でもっとも小さな4シーターの1つに数えられます。全高は1.48mです。とても短いオーバーハングと長いホイールベース(2.42m)というボディレイアウトは、この新しいデザインに許されたスペースを最大限に活用するためのものです。フォルクスワーゲン ブランドのデザインを統括するクラウス ビショフは、次のように述べています。「スペースを最大限確保しようと思うなら、スモールカーにとって最高の形状は長方形の箱になります。そしてup!ではスペースの有用性を見失わずに、クリーンかつパワフルなデザインを備えた箱を削り出すことに成功しました。」
up!のフロントエンドには、このクルマのキャラクターがよく表れています。ビショフは、次のようにコメントしています。「フロントフェイスは間違いなくフォルクスワーゲンのものですが、はっきりとした個性を表現しています。水平方向のエレメントやグリルとヘッドライトがつながった帯を形成し、鋭角なアクセント、特徴的なヘッドライトといった、我々のブランドが持つおなじみのスタイリング上の特徴は、up!にも踏襲されています。しかし、他のモデルと大きく異なるのは、up!が「笑顔」だということです。up!はとても魅力的なクルマでシンプルな方法で人の心に訴えてきます!」
妥協を配したインテリア スペースの活用
小さな巨人
セグメント内では最長クラスのホイールベースと可能な限り前方に搭載されたエンジンにより、スペースはとても有効的に活用されています。up!に運転席と助手席の乗員、そして2名の後席乗員を乗せても狭く感じることはありません。251リットルというトランク容量は、このクラスのクルマとしては平均以上です。また、リヤシートを完全に折り畳めば、カーゴスペースは951リットルまで拡大することができます。スモールカーの中にあって、up!は小さな巨人なのです。
楽しみに溢れたインテリア デザイン
多様なインテリア色
基本的に、up!のインテリアはきわめてクリーンで整理されたレイアウトを持っています。また、数多くの便利で細やかな提案とワクワクするスタイリング、そしてひとクラス上の品質を提供します。ハイライトは、運転席と助手席の前に、横に広がるダッシュパッドです。仕様によりインテリアはデコラペイントもしくはボディ同色(5色)のいずれかが採用されます。
up!ボックス:大きな違いを生む細かな装備
up!の開発者は、クルマを使った日常生活をもっとシンプルに、より使い勝手のよいものに変えられないか考えました。そして彼らは、それを見事に実現しました。時として、小さなものが大きな違いを生み出します。up!ボックスのアイデアもそのようにして生まれました。多様な状況やニーズに対応する小型で軽量なボックスです。小さなお子様がいるご両親のためにデザインされた「キッド ボックス」を例に取りましょう。これにはお子様に必要となる数多くの小物を収納するバッグ、おもちゃ、それに軽食を入れておけるランチボックスが付いています。 他にも「シティ ボックス」、「トラベル ボックス」があり、名前がその用途を表しています。
maps+more:ポータブル インフォテイメント デバイス(PID)
モバイル インフォメーション
up!では、フォルクスワーゲン車として初めて、ポータブル インフォテイメント デバイス(PID)であるmaps+moreが提供されます。経済的な価格を意識して開発されたup!に搭載されるこのシステムは、ナビゲーション、電話、情報、そして、エンターテイメント分野を整理するために開発されました。ナビゲーション システムのサプライヤーとして世界有数の企業であるナビゴン社と協力して開発されたmaps+moreは、幅広いユーザーの手に届き易いup!専用のスペシャル ソリューションです。ユーザーはこのPIDをセンターコンソールの上に取り付けるだけです。他の同様のシステムと異なる点は、maps+more がup!のシステム ネットワークの一環として機能することです。ナビゲーション、電話、そしてインフォテイメント機能は、PID タッチスクリーン経由で操作、確認することができます。またタッチスクリーンはオプティカル パーキング システム用のディスプレイを始め、重要な車両情報を表示するためにも使われます。up!専用として開発されたアプリケーションを使えば、ユーザによるmaps+moreのカスタマイズも可能です。
注記:このプレス リリースに記載されている装備およびテクニカルデータは、ドイツ仕様のものであり、それ以外の国々では異なることがあります。 また、燃料消費量や運転性能データは、2011年8月時点での推定値です。