更新日: 2018.02.16 10:51
ベルグマイスター組ポルシェ、SCで勝利を逃す
プレスインフォメーション
2012年8月20日
アメリカン・ル・マン・シリーズ第7戦、エルカートレイク
イェルク・ベルクマイスターが僅差で2位フィニッシュ
日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスドライバーであるイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組が911GT3 RSRで参戦するアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)第7戦エルカートレイク(ロードアメリカサーキット)において、テクニカルなロードアメリカサーキットでの4時間におよぶ目が離せないレースの末、わずか2.63秒差で2位フィニッシュいたしました。
エルカートレイクにあるこの歴史あるサーキットでフライングリザードモータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRをドライブしたこのコンビは、先のミッドオハイオ戦に続き激戦が繰り広げられているGTクラスで2位に入賞しました。一方、ポールミラーレーシングのポルシェ911 GT3 RSRを駆るサシャ・マーセン(ドイツ)/ブライス・ミラー(米国)組は、シーズン最高の5位を獲得しました。
アメリカのスポーツカーレース発祥の地として広く知られる1周6.514 kmのロードアメリカサーキットにおいて、イェルク・ベルクマイスターは最高のスタートで強豪ひしめくGTクラスのトップのポジションに立ちました。55分後、ベルクマイスターは、共にこのロードアメリカで3勝を挙げているチームメイトのパトリック・ロングにカーナンバー#45のポルシェ911 GT3 RSRを渡しました。アメリカ人のロングはレース開始から2時間7分後、3位を走行中に2回目のピットインを行いました。スムーズなピットストップによりトップでレースに戻ったロングはレース終了45分前の最後のピットストップまでライバル達のプッシュを力強いドライビングでかわし続けました。ピットクルーは記録的な早さで作業し、イェルク・ベルクマイスターのシルバーとレッドでカラーリングされた911を再度コースに送り込みましたが、最後にセーフティカーが入ったとき複数のライバル達がピットインしなかったため6位に後退してしまいます。このポジションから、彼は猛烈なプッシュを開始、残り30分の時点で2位まで浮上しました。
「最高の車両と最高の作戦で挑んでも必ずこのレースに勝てる保証はありませんが、セーフティカー導入のタイミングで勝利を逃したのは残念です」とイェルク・ベルクマイスターが話しています。「今日、私達のフライングリザード・ポルシェはすばらしい走りを見せ、優勝できる可能性があったと考えています。ただ、残念ながら今回は運が味方しなかったということです。それでも、この厳しいクラスでの2位はすばらしい結果です。これまでの4戦で、私達は1勝し、2回2位に入賞、もう1勝するところでした。これを考えれば残りのシーズンにも希望が持てます」。パトリック・ロングが続けて、「セーフティカー・フェーズで我々のプランが崩れて2位に終わりましたが、私達は満足しています。私は常に予選と同じペースで走ることができました。ポルシェは速く、バランスも良好でした。次のボルチモア戦を楽しみにしています。」と語りました。
ポールミラーレーシングのポルシェ911 GT3 RSRで参戦したサシャ・マーセンおよびブライス・ミラーは、シーズン最高の5位フィニッシュという結果に満足しています。「最後の2回のスティントで、私達の車両のハンドリングはすばらしく、いくつか順位を挙げることができました」とサシャ・マーセンがコメントしています。「私はこのレースを大いに愉しみました。BMWとフェラーリと競いましたが、これは私達のパフォーマンスが徐々に上がってきていることを示しています。レースは順調なので、今後の課題である予選タイムの向上がボルチモア戦で実現できればと思っています」。
ポルシェのワークスドライバー、マルコ・ホルツァー(ドイツ)は、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)では初となるポールポジションを獲得しましたが、決勝では最高のスタートを切ることはできませんでした。フライングリザード・ポルシェ2号車のコックピットに乗り込んだホルツァーは、まず3位に後退し、最初のピットストップ中にトラブルのためさらに順位を落とし、6位でコースに戻りました。しかし、テクニカルなロードアメリカサーキットでのわずか2戦目にもかかわらず、トップグループを射程距離に収める4位まで追い上げ、カーナンバー#44のポルシェをチームオーナーであるセズ・ニーマンに託しました。この2回目のピットストップはスムーズに完了しました。ニーマンは、すぐに2位に浮上しますが、ライバルの激しプッシュでポジションを維持することはできず、結局、マルコ・ホルツァーのポルシェ911 GT3 RSRは8位でレースを終えています。
ポルシェのワークスドライバーであるウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)とアメリカ人のチームメイト、ブライアン・セラーズは、結果を出すことなくエルカートレイクを後にすることとなりました。ファルケンタイヤのポルシェ911 GT3 RSRは表彰台圏内を長時間走っていましたが、残り1時間でブライアン・セラーズはタイヤに発生したトラブルのため高速コーナーでコースアウトを喫し、リタイヤとなりました。「私達のラップタイムは、ライバル達と大差ありませんでした」とウォルフ・ヘンツラーが話しています。「しかし、今回のレースは容易ではありませんでした。私達は、タイヤを温存するために幾分ペースを落とさなければなりませんでした。ピットクルーのすばらしい仕事のおかげで、私達はペースをキープすることができたのに残念です」。
前回のミッドオハイオ戦と同様、GTCクラスではポルシェ911 GT3カップを駆るポルシェ スーパーカップ2冠のエロエン・ブリークモラン(オランダ)とアメリカ人のクーパー・マクニールが優勝しました。
アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)の第8戦は、9月1日に米国メリーランド州ボルチモアの市街地コースで開催されます。
レース結果
GTクラス
1. オーバーレン/J. ミュラー組(米国/ドイツ)、BMW E92 M3、97周
2. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、97周
3. シャープ/ファン・オーバービーク組(米国/米国)、フェラーリF458イタリア、97周
4. ギャビン/ミルナー組(イギリス/米国)、シボレーコルベット、97周
5. マーセン/ミラー組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、97周
6. マグナッセン/ガルシア組(デンマーク/スペイン)、シボレーコルベット、97周
8. ホルツァー/ニーマン組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、96周
12. ヘンツラー/セラーズ組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、75周
GTCクラス
1. ブリークモラン/マクニール組(オランダ/米国)、ポルシェ911 GT3カップ、93周
2. ラジンガー/カミング(オーストリア/カナダ)、ポルシェ911 GT3カップ、93周
3. ルザッフル/フォークナー組(米国/アイルランド)、ポルシェ911 GT3カップ、93周
ポイントスタンディングス
GTクラス
ドライバー部門
1. オリバー・ギャビン、トミー・ミルナー(シボレー)105ポイント
2. ジャン・マグナッセン、アントニオ・ガルシア(シボレー)88ポイント
3. ディルク・ミュラー(BMW)84ポイント
4. ジョーイ・ハンド(BMW) 81ポイント
5. スコット・シャープ、ヨハネス・ファン・オーバービーク(フェラーリ)80ポイント
6. ビル・オーバーレン/イェルク・ミュラー(BMW)75ポイント
7. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング(ポルシェ)73ポイント
8. ウォルフ・ヘンツラー、ブライアン・セラーズ(ポルシェ)45ポイント
9. サシャ・マーセン、ブライス・ミラー(ポルシェ)43ポイント
10. セズ・ニーマン(ポルシェ)35ポイント
マニュファクチュアラー部門
1. シボレー、126ポイント
2. BMW、116ポイント
3. ポルシェ、103ポイント
4. フェラーリ、100ポイント
チーム部門
1. コルベットレーシング(シボレー)、126ポイント
2. BMWチームRLL(BMW)、111ポイント
3. フライングリザードモータースポーツ(ポルシェ)84ポイント
4. エクストリーム・スピード・モータースポーツ(フェラーリ)、82ポイント
5. チームファルケンタイヤ(ポルシェ)45ポイント
6. ポールミラーレーシング(ポルシェ)、43ポイント