ラリー/WRCニュース

投稿日: 2014.06.30 00:00
更新日: 2018.02.17 01:07

モンスター田嶋「悔しさと嬉しさが半々のレース」


2014 パイクスピーク・ヒルクライム レースレポート
6.29 決勝レース

 6月29日(日)、第92回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム 決勝レースが、コロラド州、コロラドスプリングス、パイクスピークを舞台に行われた。

 TEAM APEV with モンスタースポーツでは、優勝を果たした昨年の経験を基に、より一層マシンを進化させるべく、日本国内で様々なテストを行い確かな感触を得ていた。しかしながら、実際のコースでは若干違和感のあるものとなり、練習走行を通じて様々なセッティングにトライし決勝日を迎えた。

 天候は朝から雲ひとつ無い快晴。気温もグングン上昇し、練習走行では経験しないほどの暑さになった。E-RUNNER パイクスピークスペシャルを駆るモンスター田嶋は、四輪車部門4番手の出走。二輪車部門で走行中断があったため、想定よりも遅い時間帯のスタートとなった。暑さがチームの想定を超えたことが心配されたが、やはり、これが影響を与えることになった。

 スタートダッシュは抑えめに、タイヤのトラクションを最大限に活かした走りだ。丁寧にコーナーを繋ぎながら山頂を目指した。コース途中から温度上昇に起因すると思われる制御が入りスピードダウンする症状が発生。しかし、無事フィニッシュラインを通過した。結果的に昨年のタイム若干上回ることはできたが、想定していたタイムには届かず。残念ながら進歩を数字で示す事をできなかった。

 エレクトリック・モディファイド・ディビジョンでは、三菱自動車チームのトレーシー選手が1位、同チーム増岡選手が2位となった。一般公道を舞台とするパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムへ向けて、三菱自動車という大手自動車メーカーのチームが、総力を挙げて電気自動車レーシングカーを進化させてきたことを賞賛すると共に、彼らの努力に敬意を払いたい。今後も、こうした過酷なレースへの参加を通じて電気自動車の技術が磨かれていくのだろう。