更新日: 2016.09.01 22:18
ENEOS RC F、SGT開幕戦は粘り強く戦い9位に
LEXUS TEAM LeMans ENEOS
2015年 SUPER GTシリーズ
第1戦 レースレポート
開催日
予選:2015年 4月 4日(土)
決勝:2015年 4月 5日(日)
サーキット
岡山国際サーキット(1周3.703km)
決勝レース周回数
82周(303.646km)
ドライバー
大嶋 和也 / 国本 雄資
順位
予選:2位 / 決勝:9位
シリーズランキング
大嶋 和也:9位/2ポイント(今回2)
国本 雄資:9位/2ポイント(今回2)
チーム:9位/4ポイント(今回4)
■2015年開幕戦は難コンディションの中、粘り強く戦い9位に
昨シーズンはランキング7位に甘んじたLEXUS TEAM LeMans ENEOS。しかし、今季も昨年同様大嶋和也、国本雄資のドライバーコンビとともに、オフシーズンを通じて愛機であるENEOS SUSTINA RC Fの熟成に力を注いで来たチームは、昨年ポールポジションを獲得した岡山国際サーキットでの今季開幕戦で、またしても予選フロントロウを獲得してみせた。しかし断続的に雨が降るという難コンディションとなった決勝では、不安定な状況下で苦戦を強いられ、惜しくも9位、2ポイントの獲得に留まった。
予選(天気:曇り / コース:ドライ)
ウエット路面でスタート、徐々にドライになっていった土曜午前の公式練習でのENEOS SUSTINA RC Fは、徐々にタイムを上げ最後のGT500占有時間帯に、大嶋が1分19秒609のトップタイムをマークするなど好調な滑り出し。完全にドライコンディションとなった午後の予選でも、Q1で国本が1分19秒475の好タイムをマークし2番手でQ2に進出する。上位8台での攻防となったQ2では大嶋が渾身のアタックを披露、1分19秒106をたたき出してトップに立つも、その直後1台に逆転を許し僅差でポールポジションには届かず。それでも予選2番手と、雨の懸念が伝えられる決勝に向けてLEXUS TEAM LeMans ENEOSは万全の態勢を整えたのだった。
決勝(天気:曇り/雨 / コース:ウエット)
ほぼ雨が止んだものの、路面はウエット状況という難しいコンディションで迎えた82周の決勝は、午後2時30分にスタート。LEXUS TEAM LeMans ENEOSは、ここで柔らかめのレインタイヤを選択し国本がスタートドライバーを担当することとなった。しかし、スタート直後こそなんとかポジションをキープした国本だったが、選択したタイヤがコンディションに合わず4周目のヘアピンで2台にかわされ4番手に後退、さらに10周目に5番手、14周目に7番手と徐々にポジションを下げる苦しい展開となってしまう。しかし、コンディションが変化する中、国本もペースを持ち直し44周目までスティントを引っ張りピットイン。
降雨の可能性を伝える情報を得て、ここでチームは苦境を打開すべくさらに柔らかいレインタイヤでの起死回生を狙ったが、不運にも雨は少量に留まってしまう。このため大嶋はペースが上げられず、チームは47周目に再びENEOS SUSTINA RC Fをピットインさせてタイヤを硬めのものへ交換する。このため一時11番手まで後退したENEOS SUSTINA RC Fだったが、ペースを取り戻した大嶋の奮闘もあり9位でのチェッカーとなった。
大嶋和也のコメント
結果として決勝ではすべてが噛み合ない形となってしまいましたね。柔らかめのレインタイヤで国本がスタートしたものの、ペースが上がらず順位も下がってしまったので、逆転を狙ってさらに柔らかいタイヤで勝負に出ました。しかし残念ながら、期待した雨は降らず2度目のピットインを強いられてしまって。それ以降のペースは上位陣と遜色の無いものでしたし、攻めた結果ですから仕方ないと思います。次は昨年苦戦した富士ですが、最高速も少し改善してきましたし、楽では無いですが予選でも上位を狙えるはず。今回の結果であまりウエイトも積みませんから、決勝でもうまく戦えば勝てるチャンスはあると考えています。
国本雄資のコメント
雨がほぼ止んでいるのに路面が濡れているという微妙なコンディションでの決勝スタートとなる中、ギリギリまでタイヤ選択を悩んだのですが、残念ながら選んだタイヤがコンディションに対して柔らかかったようで、序盤からまったくペースが上げられず我慢のレースを強いられました。また雨が強まった段階で、さらに柔らかいレインタイヤを履くという大きな勝負をしたわけですが、雨が止んで裏目に出てしまいました。非常に難しい状況でしたが、次の富士ではテストでも好調でしたし、今のENEOS SUSTINA RC Fの速さを維持しつつ、自分のレベルもさらにアップさせて優勝を狙いたいと思います。
土沼監督のコメント
事前テストの段階では、ここ岡山ではライバル勢に分があるのではという情報もあった中で、予選ではマシン、タイヤ、ドライバーすべてが力を発揮して充分な速さを引き出せたなと思います。しかし、残念ながら決勝ではトリッキーなコンディションと選んだタイヤがマッチングせず、結果的に大きなチャレンジをしなければならず、そのチャレンジも奏功しなかったという形でした。それでも苦しい状況下で2ポイントを獲得しましたし、次の富士ではぜひとも優勝してシリーズ序盤のうちに良いペースに持ち込みたいですね。