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2016.03.21

アロンソを心配して駆けつけた「パパ」@メルボルン現地情報


モタスポブログ | アロンソを心配して駆けつけた「パパ」@メルボルン現地情報

ムッシュ柴田氏によるフロム・ザ・パドック。開幕戦から決勝日の模様を、お送りします。レースでは大事故が起きてしまいましたが、みなさん無事で良かったです……!

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フロム・ザ・パドック

青空の広がった日曜日の朝。ホンダの長谷川祐介総責任者とマクラーレンの今井弘上席エンジニアが、楽しそうに談笑してました。こういう昨年は見られなかった些細な光景からも、マクラーレンとホンダの関係が、うまく回り始めていることを感じます。

フロム・ザ・パドック

このときは、まだレースがあそこまで荒れるとは思ってもみませんでした。もちろんフェルナンド・アロンソ本人も、あんな事故に見舞われることなど知る由もなく。昨年はピットレーンが開く直前にコクピットに乗り込むことが多かったのですが、今回の開幕戦では、僕がガレージをのぞいた時には、もうすっかり臨戦態勢でした。なんか今年は、かなり気合い入ってる感じです。

フロム・ザ・パドック

フロム・ザ・パドック

余談ですが、素の顔とバイザー越しに見る顔の印象が、ずいぶん違うドライバーっていますよね。アロンソはそうでもないんですが、ふだんはモワ〜ッとした雰囲気のケビン・マグヌッセン選手も、眼差しだけが強調されると、すごく精悍な感じです。

フロム・ザ・パドック

F1デビュー戦のリオ・ハリアント選手は、いっそう穏やかな印象。すでに日本人女性ファンも増加中らしい……。

フロム・ザ・パドック

冠スポンサー、ロレックスのイメージカラーをまとったグリッドガールが整列し

フロム・ザ・パドック

グリッドについたマシンの最後の点検に追われるスタッフたち。スタート直前の、この独特の緊張感が大好きです。アルバートパークのメインスタンドは、すごく小さくて、それもレトロな感じでいいですね。

そして、アロンソの宙を舞う追突事故。幸い両ドライバーほぼ無傷で済みましたが、最近では珍しい赤旗中断となりました。

フロム・ザ・パドック

メディアセンターの窓越しに、レース再開を待って、ピットロードに集結するマシン群が見下ろせました。このときのタイヤ選択が、結果的にレースの行方を左右することになったわけです。

フロム・ザ・パドック

4位入賞、わずかに表彰台に届かなかったダニエル・リカルド選手は、エンジニアに何やら、さかんに話しかけてました。普段のにこやかな表情とは全然違う、戦う男の顔でしたね。

フロム・ザ・パドック

すぐ後ろにつけたマックス・フェルスタッペン選手も、この時点では表彰台に上がる気満々だったことでしょう。今季のトロロッソはクルマ自体かなり良いだけに、マックスとカルロス・サインツJr.選手の確執が足を引っ張らないといいんですが。

フロム・ザ・パドック

レース後のアロンソ。サインツパパが、真っ先に駆け寄ってました。はたから見てると、ほとんど親子みたいな感じです。何はともあれ、無事でよかった。

フロム・ザ・パドック

レース後の長谷川総責任者は「15位完走じゃ、全然だめです」と非常にくやしそうでした。その、くやしがりかたから、逆に今後の可能性が感じられました。

フロム・ザ・パドック

次戦バーレーンは、いっそう車体とパワーユニットに厳しいサーキット。しばらく苦難の道は続くでしょうけど、負けずに頑張ってくださいね。


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