毒舌パドック裏話 ブラジルGP編:自身の主張は決して曲げないドライバーたち
ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。ブラジルGP編です。
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ブラジルGPはここ最近のなかでは一番エキサイティングなグランプリだったといっていいのではないだろうか。
木曜のドライバー記者会見にFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングが同席するという異例の出来事で週末が幕を開けた。ホワイティングが出席したのは、メキシコでのペナルティとドライバーの暴言について発言するためだ。
これ自体は変わった光景ではあるが、ドライバーたちはレースディレクターとしょっちゅう言葉を交わし、毎戦ミーティングをしている。ホワイティングはF1の技術的分野において幅広い経験を持った人物で、モータースポーツのみならずあらゆるスポーツにおいて考えても、彼ほど選手に身近なオフィシャルはいないといっていい。
記者会見に出席したドライバーはフェリペ・マッサを含む6人。最後の母国グランプリに臨むマッサが当然のことながら前列のセンターに座り、他の5人からマッサへの贈る言葉で会見は始まった。
セバスチャン・ベッテルは、マッサについてこう言った。「彼を見ると思わず笑顔になるんだ。彼は心から微笑んでいるから。これは彼のための週末だ」。オフィシャルに対して暴言を吐いていないときのベッテルは、なかなかいいことを言う。
記者会見のなかでメキシコGPの話題が何度も取り上げられたが、面白かったのは、インシデントとペナルティについて、ドライバーたちが意見を変えていないということだ。ペナルティを受けずに得したドライバーたち、たとえばルイス・ハミルトンとダニエル・リカルドは、スチュワードはいい仕事をしたと言う。ペナルティを科されたベッテルとマックス・フェルスタッペンは、今も自分は悪いことをしていないと信じ、スチュワードの決定は間違っていると主張した。人がひとたび心を決めたら、それを変えるのはほぼ不可能だということらしい。
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