更新日: 2021.05.05 12:47
K-tunes Racing 2021スーパーGT第2戦富士 決勝レポート
SUPER GT 2021 第2戦決勝 富士スピードウェイ
レースペースが伸びず入賞ならず
課題の富士攻略は次回へと持ち越し
AUTOBACS SUPER GT 2021シリーズは5月4日(火)、静岡県・富士スピードウェイで第2戦の決勝レースが行われました。通常は300kmのレース距離が、このレースだけが唯一500kmと長いのが特徴です。2度のピット作業でドライバー交代も必要となるため、一部のチームではドライバーを3名登録していますが、K-tunes Racingは2名で戦いました。
前日の予選では苦手な富士スピードウェイでありながら、Q2へ進出。最終的には13番手からのスタートを手にしました。チーム全体のレベルアップをテーマにした今シーズン、だからこそ苦手の富士でその成果を出したいというマインドはありました。
ドライバーは今回も、新田守男選手と平良響選手のコンビです。スタートドライバーは平良響選手で、新田守男選手、最後に再び平良響選手、という戦略に決まりました。まるで初夏のような強い日差しが降り注ぎ、暑さを感じる快晴の中、決勝レースはスタートしました。
SUPER GTのスタートを初めて経験した平良響選手は、スタート直後の混雑・混乱の中で16番手へと順位を落としてしまいました。そして2周目にはクラッシュしたマシン回収のため、早くもセーフティカーが投入されました。
6周目に再スタートしますが、平良響選手のペースは上がらず、前を走るマシンとの差は拡がる一方。25周目に新田守男選手と交代する時点では13番手までポジションを戻していました。バトンを受け取った新田守男選手もまた、ペースアップが難しい状況に。14番手までポジションを取り戻した63周目、再度平良響選手へとドライバー交代。
新人らしからぬ落ち着いた走りで、102周を走りきりました。ピット作業のタイムロスもあり、21番手まで落とした順位を最終的に14位に回復させ、チェッカーフラッグを受けました。
大きなトラブルやミスはなかったものの、単純にレースペースが悪く、競争力はありませんでした。細かなミスによってタイムロスした部分もありましたが、500kmという長い距離ではレースペースの悪さが大きく響いたことは間違いありません。
影山正彦チーム監督は「いろいろとミスもあったし、問題点が明らかになったレースでした。それらを修正して、次はマシンの相性が良い鈴鹿ですから、しっかりと結果に結びつけたいですね」と、すでに視線は第3戦へと移っていました。
その第3戦は5月29日(土)〜30日(日)、三重県・鈴鹿サーキットで行われます。K-tunes Racingは過去2勝を挙げた得意なコースだけに、結果にも大きく期待が高まることになるでしょう。
新田守男選手
「想定したペースで走ることはできたんですが、ほかのマシンとの差が大きくて、結果的に戦える状況ではありませんでした。マシンのセットアップを含めて、もう一度見直して、次の鈴鹿ではいい結果に結びつけたいですね」
平良響選手
「細かいミスをいくつかしてしまって、とくにスタートの時に混乱した状況のなかで何台かに抜かれてしまって、悔しかったですね。最後のセクションでは、路面温度が下がり、タイヤの磨耗も進み、ペースも大きく落ちてしまいました」