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投稿日: 2021.09.11 22:40
更新日: 2021.09.11 23:47

LMcorsa 2021スーパーGT第5戦SUGO 予選レポート


スーパーGT | LMcorsa 2021スーパーGT第5戦SUGO 予選レポート

S-GT2021 Rd5 SUGO QF
LMcorsa REPORT
#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT

SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTは公式練習から好調な走行を続け
予選Q1では吉本選手が3番手タイムをマーク
河野選手が担当した予選Q2も3位となり、決勝レースはセカンドロウからスタート

 依然として全国的に新型コロナウイルス感染症がまん延するなかだが、徹底した感染防止対策を講じた上で、AUTOBACS SUPER GT 2021 SERIESの第5戦が宮城県のスポーツランドSUGOで開催されている。

 昨シーズンのスーパーGTは新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、スケジュールや開催サーキットなどを大幅に変更して8戦のシリーズが競われた。そのため2020年はスポーツランドSUGOでスーパーGTが開催されず、2019年9月以来の2年ぶりに国内最高峰のレースが戻ってくることとなった。

 年間8戦のシリーズ戦となっている2021年のスーパーGTは、今回が5戦目となりシーズンの折り返しを迎えた。今季からGR Supra GTにマシンを変更したLMcorsaは、第2戦で早くもニューマシンでの初勝利を飾りポイントランキング2位で第3戦を迎えた。しかし、第3戦のツインリンクもてぎ、第4戦の鈴鹿サーキットではサクセスウエイト(ウエイトハンデ)の影響もあり惜しくもポイント獲得を逃した。

 それでも第5戦を迎えた時点でのポイントランキングは5位で、トップとの差は11ポイント。まだ十分にシリーズチャンピオンの可能性をもったままシーズン後半戦を迎える。第5戦の舞台となったスポーツランドSUGOでのレースは2年ぶりとなるがLMcorsaは7月のメーカーテストで訪れていて、ある程度の準備や想定をして同大会を迎えた。

 予選日となった9月11日(土)は、9時20分~11時15分までの公式練習でキックオフされた。まずは吉本大樹選手がSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTに乗り込み、持ち込みのセットアップなどを確認。5周の連続周回を終えるとセットアップを変更し、続けて持ち込まれたタイヤのチェックなどのメニューを消化する。

 公式練習のスタートから40分が経過した時点で吉本選手が1分18秒763のトップタイムをマークすると、続けて河野駿佑選手がSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTに乗り込む。

 河野選手は25周を超えるロングランを担当し、最後のGT300クラスの専有枠では予選シミュレーションを実施し公式練習を終える。結果は吉本選手がマークしたタイムがGT300クラスの28台中3番手となり、好調さを示すこととなった。

気象データ

気温:21度、路面温度:23度(公式練習開始時)
気温:24度、路面温度:27度(予選Q1時)

予選

 公式練習のあとにはFCY(フルコースイエロー)のテスト走行が実施され、14時30分から予選が開始された。今戦も予選アタックでの渋滞を避けるためにGT300クラスの28台が2組に別けられ、LMcorsaはB組に振り分けられた。

 予選Q1を担当した吉本選手はコースオープンとともにウォームアップ走行を開始。インラップから計測2周目までにウォームアップを終えると、3周目にアタックを実施する。もう少し攻められるほどマシンのバランスは良かったとのことで、公式練習を上回る1分18秒146をマークする。

 予選Q1突破が確実なタイムだったために、吉本選手は1周でタイムアタックを終えるとすぐにピットにマシンを戻した。結果は14台中3番目のタイムで、予選Q2へと駒を進めることとなった。

 GT500クラスの予選Q1を挟んでGT300クラスの予選Q2が実施された。担当した河野選手も吉本選手と同じく3周のウォームアップ後にタイムアタックを行う。セクター4は先行車に引っかかったため自己ベストを更新できなかったが、1分17秒971をマーク。並み居る強豪を押さえて3位を獲得した。

 ふたりのドライバーともにマシンの仕上がりが良いとコメントしていて、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT の熟成が進んでいることが伺える。69kgのサクセスウエイトを搭載しているので容易ではないが、決勝レースでの活躍が期待される。

●コメント
飯田章監督

「スポーツランドSUGOはGR Supra GTとの相性もよく、事前テストでも充実した内容の走行ができていました。公式練習でも好調さは維持でき、ドライバーからマシンのバランスが良いとフィードバックがありました。ロングランでは課題が見つかりましたが、公式練習での出来事だったので良かったです。予選はふたりのドライバー力を出し切ってくれて3位となりました。明日の決勝レースはポジションをキープし、チームとともにミスなく走り切って表彰台を目指していきます」

吉本大樹選手

「スポーツランドSUGOは事前にテストができたこともあり、持ち込みのセットアップがかなり決まっていました。前戦の鈴鹿サーキットでは、予選の前にセットアップを大きく変えたことが悪影響となったため、今回は公式練習の状況を活かして予選に挑みました。予選Q1ではこれまでの5戦でもっとも乗りやすい仕上がりで、さらに攻められる余地を残して記録したタイムです。河野選手が担当した予選Q2もベストに近い走りで、満足できる結果だったと思います。決勝レースは簡単ではないですがシーズン2勝目を目指したいです」

河野駿佑選手

「2戦続けてノーポイントだったこともあり、今戦は非常に重要な戦いになると考えています。スポーツランドSUGOでは事前テストの機会があったので、それなりのデータが揃っていて自信がありました。公式練習は吉本選手がトップタイムをマークした後にロングランを行い、決勝レースを想定してタイヤの状況などを把握しました」

「専有走行ではトラフィックに引っかかり満足できるタイムではなかったですが、仕上がりの良さを感じました。予選Q2は2番手を守りたかったですが、それでも良いアタックだったと思います。決勝レースはベストを尽くして多くのポイントを持ち帰りたいです」


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