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投稿日: 2021.10.29 18:09

PACIFIC CARGUY Racing 2021スーパーGT第6戦オートポリス レースレポート


スーパーGT | PACIFIC CARGUY Racing 2021スーパーGT第6戦オートポリス レースレポート

PACIFIC NAC CARGUY Ferrari

波乱の幕開けをしたオートポリス戦
怒涛の追い上げを見せ、9位入賞を果たす。

事前情報

 2年ぶりの開催となったスーパーGT オートポリス戦。直前に起きた阿蘇山の噴火により一時開催を心配する声もあったが、サーキット場への降灰はなく、無事に開催されることとなった。オートポリスのコースは、テクニックと度胸が試されるレイアウトだ。中高速で回り込むチャレンジングなコーナーが多く、山間に位置するだけに高低差が大きい。特に第2へアピンを抜けた先にある下り勾配10%の坂(通称“ジェットコースターストレート”)と、その先に待ち構える右60Rと90Rのコーナーは大きな見所となる。

 前回のSUGO戦では快調な走りを見せたPACIFIC CARGUY Racing。ドライバーは引き続き木村選手とケイ選手が担当する。両者が操縦するFerrariはこのオートポリスのコースでどのような走りを見せるのか、ファンの注目が集まった。

公式予選:Q1 Bグループ

2021.10.23
14:13~14:23
ドライバー:ケイ・コッツォリーノ
気温:14度
路面温度:26度
順位:Bグループ4位
Best Lap:1分43秒173
Lap数:5Lap
走行距離:23.37km

■安定した走行でタイムを更新し、4番手でフィニッシュ。

 予選日は天気に恵まれ、秋晴れとなった。気温14度/路面温度26度。ひんやりとした外気が肌寒く、路面温度も上がりにくいコンディションとなったQ1。ステアリングを握るのはケイ選手。シグナルがグリーンに点灯してコースイン。ケイ選手の走行は快調そのもの。1Lap目で早々に2番手タイムを出し、更に3Lap目のアタックでベストタイム1分43秒173をマーク。チェッカーを受けたタイミングで2台に抜かれたものの、4番手でフィニッシュ。ケイ選手はテクニックを問われるオートポリスでもそのテクニックを見せつけた。

2021スーパーGT第6戦オートポリス PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)
2021スーパーGT第6戦オートポリス PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)

公式予選:Q2

2021.10.23
14:13~14:23
ドライバー:木村武史
気温:14度
路面温度:26度
順位:16位
Best Lap:1分45秒654
Lap数:4Lap
走行距離:18.696km

■木村選手、自己ベストを更新してフィニッシュ。

 気温14度/路面温度26度、気温、路面温度ともにQ1と変わらないコンディション。Q2ドライバーは木村選手。コースインと同時に時間をかけてタイヤに熱を入れていく。2Lap目、クリアラップを見定めながら順調にタイムを縮めていく。そして4Lap目のアタックで木村選手の自己ベストを更新し、1分45秒654をマーク。16位でチェッカーとなった。

2021スーパーGT第6戦オートポリス PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)
2021スーパーGT第6戦オートポリス PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)

決勝

2021.10.24
14:48~16:38
第1スティント:木村武史
第2スティント:ケイ・コッツォリーノ
気温:14度
路面温度:19度
順位:9位
Best Lap:1分47秒872
Lap数:61Lap
走行距離:285.114km

 秋らしいうろこ雲がサーキットを覆った決勝日。気温13度、路面温度は19度と予選日よりも低い。第一スティントを担当するのは木村選手。2Lapのフォーメーションラップを終え、レースがスタート。16番手から追い上げを狙うも、密集状態での走行が続き、苦戦を強いられる。9Lap目で第二ヘアピンにてクラッシュが発生。FCYが導入され、その後セーフティーカー(SC)が導入される。17Lap目でレースリスタート。

 しかし20Lap目で再びアクシデントが発生。9号車はギリギリで接触を免れたがSCが導入。このタイミングで9号車はピットインし、タイヤ交換を済ませておく。23Lap目でレースリスタート。1/3のレースが終了し、怒涛のように車両がピットインすることを予測した9号車は敢えてタイミングをずらし、24Lap目にピットイン。ケイ選手とドライバー交代。この作戦が功を奏し、順位を26番手から18番手にまであげる事に成功。これを機にケイ選手の猛追が始まる。45Lap目で10番手にまで追い上げ、入賞圏内に食い込んだ。47Lap目で1台オーバーテイクし、9番手へ。そのまま順位を守り続け、9番手のままフィニッシュ。見事今シーズン3回目の入賞を果たした。

■コメント
総監督 神野元樹

「前回のSUGO戦で見えた課題と得られたデータからしっかりと環境を整えてくれたと感じました。マシンのコンディションもそうですが、タイヤの調子もかなり良かったです。今までチーム全体の環境作りにこだわってきましたが、オートポリスでの9位という結果で確かな手応えを感じています。残り2戦も期待に応えられるよう全力を尽くします。応援ありがとうございました」

木村武史
「まずは私とケイ選手でのコンビで悲願の『初入賞9位』を獲得出来たことを心よりチームの仲間全員に感謝したいです! プロアマチームである私達の入賞は、私の遅さをチーム全員でカバーしてくれたおかげです。その意味ではチーム全員で獲得した『快挙』だと胸を張れると思います。今後もひとつひとつのレースを大切にしながら、チームも私もより成長していきたいです。応援ありがとうございました!」

ケイ・コッツォリーノ
「今回は木村選手と組んで初めてポイントを獲得することができ、とても嬉しいです。チームも完璧な戦略でポジションを一気に上げることができましたし、タイヤもヨコハマさんのチョイスのお陰で最後までいいペースでレースを走り切ることができました。次回の茂木はさらに上を目指してチーム一丸となって挑んでいきたいと思います」

2021スーパーGT第6戦オートポリス PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)
2021スーパーGT第6戦オートポリス PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)


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