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投稿日: 2022.08.08 19:56

ニッサン 2022スーパーGT第5戦富士 レースレポート


スーパーGT | ニッサン 2022スーパーGT第5戦富士 レースレポート

レース終盤に優勝争いを演じた#12 Zが2位、#24 Zが3位表彰台
GT300クラスは#11 GT-Rが2位表彰台を獲得

SUPER GT 2022第4戦レースレポート

8月7日 富士スピードウェイ(静岡県)

【GT500】

2022年SUPER GTシリーズ第4戦が8月6日、7日に富士スピードウェイで開催されました。日産/NISMO陣営は第3戦での優勝の勢いを保ち、Nissan Z GT500のレースでの強さを活かして、100周(450km)という長丁場に挑みました。前戦鈴鹿で優勝した#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代 勝正 / 高星 明誠)は、サクセスウェイト52kgが課され、50kgを超えたため実装35kgと燃料流量リストリクターが一段階絞られる措置が取られました。#23 MOTUL AUTECH Z(松田 次生 / ロニー・クインタレッリ)は30kg、#12 カルソニック IMPUL Z(平峰 一貴 / ベルトラン・バゲット)は19kg、#24 リアライズコーポレーションADVAN Z (佐々木 大樹 / 平手 晃平)は13kgのサクセスウェイトが搭載されています。

#24 Z が予選2位、3台のNissan Z GT500がQ2進出


<予選>

予選日の8月6日は、天候は曇り、気温22度、路面温度27度のコンディションのもと、午後3時35分から10分間のGT500クラス予選Q1が開始されました。真夏のレースとしては気温、路面温度ともに低く、タイヤマネージメントが難しい状況で、各車入念にウォームアップのために周回を重ねます。5周目にアタックに入ったZ勢は、#23 Zのクインタレッリが1分27秒343、#3 Zの高星が1分27秒924をマークしました。#24 Zでアタックした佐々木は5周目の1分27秒272、#12 Zの平峰も5周目の1分27秒331がベストラップとなり、#24 Zが6位、#12 Zが7位、#23 Zが8位で、トップから8位まで0.248秒差という僅差のなか3台が予選Q1を突破。サクセスウェイトが響いた#3 Zは14位で予選を終えました。

午後4時13分から上位8台による予選Q2が開始されました。Q1同様、入念なタイヤのウォームアップを行い、#24 Zの平手が1分26秒813で2位、#12 Zのバゲットが1分27秒352で7位、今季初めてQ2でのアタックを担当した松田の#23 Zが1分27秒418で8位となりました。

安定した走りとピット戦略で順位を上げた#12 カルソニック IMPUL Zが2位

<決勝>
決勝日の8月7日、レース開始が近づくと、直前に突然降り出した雨は上がり、雲間には青空も顔を覗かせ、コースはドライコンディションとなりました。午後2時に気温27度、路面温度31度のコンディションのもとでパレードラップがスタート。その後に2周のフォーメーションラップが行われ、レースが開始されました。フォーメーションラップが1周増えたため、100周を予定していたレースは99周となりました。2番手からスタートした#24 Zの平手は、3周目にオーバーテイクを決めてトップに立ちました。7番手からスタートした#12 Zのバゲットは1周目に6番手に上がるとハイペースで順位を上げ、7周目には3番手にジャンプアップ。8番手からスタートした#23 Zのクインタレッリも#12 Zとともに上昇し、8周目には5番手に。レース序盤でZ勢は首位、3番手、5番手と上位を占めて走行を重ねます。

34周目に#23 Zが1回目のピットインを行い、ドライバーは松田に交替。しかし直後の35周目には#23 Zに異常が発生し、スロー走行となりピットへ戻りました。冷却ダクトが外れるマイナートラブルでしたが、トラブル修復に若干時間を要し、5周遅れでレースに復帰しています。38周目にトップを走行する#24 Zがピットイン。ドライバーは佐々木に交替し、その時点では5番手でレースに戻り、全車1回目のピットインが終わった43周目には再びトップに立ちました。#12 Zは40周目にピットイン。ドライバーは平峰に交替し、43周目には3番手にポジションを回復しています。

トップの#24 Zと3番手の#12 Zは、安定した走行を重ねてレースは2回目のピットインのタイミングを迎えました。73周目、#24 Zがピットインしドライバーは平手に交替。同じタイミングでピットインした2番手のライバルがドライバー交替を行わずにコースに戻り、ポジションは逆転してしまいました。75周目にピットインした#12 Zはドライバー交替を行わず平峰のまま、トップを狙えるタイミングでコースに戻りました。ギリギリのトップでコースインした#12 Zですが、第1コーナーで止まり切れずにコースアウトし、トップを奪うことはできず2番手に。#12 Zはトップと5秒差で2番手、その7秒後方の3番手に#24 Zが走行し、レースは終盤戦となりました。トップを追う#12 Zと#24 Zは、一時その差を詰める場面もありましたが、#12 Zが2位、#24 Zが3位でフィニッシュ。2台のNissan Z GT500が表彰台を獲得しました。13番手からスタートした#3 Zは12位で、#23 Zはトラブルを修復し14位で完走を果たしています。

日産/NISMO陣営は、これまでの4戦でNissan Z GT500 4台全車が表彰台に乗り、レースでの強さを確認することができました。次戦の鈴鹿サーキットは日産/NISMOがGT500クラス連勝を続けているコースで、5連勝を目指す戦いとなります。また、シーズン後半戦となり、タイトル奪取に向けて重要な一戦となります。

2022スーパーGT第4戦富士 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)
2022スーパーGT第4戦富士 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)
2022スーパーGT第4戦富士 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)
2022スーパーGT第4戦富士 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)
2022スーパーGT第4戦富士 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)
2022スーパーGT第4戦富士 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)

<コメント>
●平峰一貴

「優勝が見えていただけに悔しい気持ちもありますが、最初から表彰台争いはできるぞという感じはありましたし、ベストを尽くせたと思います。クルマがNissan Zに変わっただけではなく、なによりタイヤとクルマがしっかり噛み合い、チーム力もどんどん上がっています。その点が、強さを感じる大きなポイントなのではないかなと思います。次の鈴鹿も、第3戦ではいい感触を得ていますので、しっかり準備して臨みたいと思っています」

・ベルトラン・バゲット
「僅差で優勝を逃したのはもちろん残念ですが、いいレースができたと思います。7番手からのスタートでしたが、すぐに前を走るライバルと争って3番手にまで上がることができました。その後は平峰選手がとてもいい走りをしてくれたと思います。わずかに届きませんでしたが、今日は自分たちもチームも力を示せたと思います。今回のパフォーマンスを見て、格段にステップアップした手応えを得られました。次も優勝争いできる走りを見せたいですね」

【GT300】

GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、予選9位の#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)が2位表彰台を獲得しました。#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は99㎏のサクセスウェイトにもかかわらず6位に入賞し、シリーズランキングトップを堅持。#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/柴田優作)も10位に入賞を果たしました。

2022スーパーGT第4戦富士 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)
2022スーパーGT第4戦富士 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)
2022スーパーGT第4戦富士 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)
2022スーパーGT第4戦富士 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)


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