投稿日: 2022.09.26 12:12
ピアストリの契約騒動の絵を描いたマーク・ウエーバーの人脈【タキ井上が語る敏腕F1マネージャー/第1回】
Taki Inoue まとめ:Kojiro Ishii
1994年の日本GPでF1デビューを果たし、1995年には日本人4人目のフルタイムF1ドライバーとなった“タキ井上”こと井上隆智穂。そんなタキ井上の新連載がスタートを迎えた。F1引退後、さまざまなかたちでレーシングドライバーのマネジメントに携わったタキ井上が、複数回にわたり敏腕F1マネージャーたちについて語っていく。
前書きを経て、本企画最初に取り上げる人物は、2023年シーズンに向けたF1ストーブリーグを大いに賑わせたオスカー・ピアストリのマネージャー/エージェントであるマーク・ウエーバーだ。
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“真夏”のF1ストーブリーグは今年、かなり大きな動きがあった。
まず、F1で4度のドライバーズタイトルを獲得したセバスチャン・ベッテルについて、所属するアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームは第13戦ハンガリーGP直前の7月28日、2022年末でのF1引退を電撃発表。それに先立つ第12戦フランスGPの記者会見でベッテルは、2023年以降も継続してアストンマーティンF1と戦うため前向きな交渉を進めているとほのめかしていただけに、タキ井上だけでなく誰もがこの発表に驚きを隠せなかったと思う。