更新日: 2016.03.17 11:30
SBK開幕戦レース1 ジョナサン・レイが接戦を制し優勝
SBK開幕戦フィリップアイランドのレース1はジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)が優勝した。
これまで日曜日に2回のレースが組まれていたが、今季からは土曜日と日曜日に分けられた。スーパーポール終了から2時間足らずでレース1が開始。午前中の青空と白い雲は、午後に向けて少しずつ灰色の空と不穏な黒い雲に変わりつつあった。気温22度、路面温度は36度。
ポールシッターのトム・サイクス(カワサキレーシングチーム)が好スタート。しかしロケットスタートを決めたレイがオープニングラップを制し、サイクスを従えてカワサキワンツー体勢を築く。ダビデ・ジュリアーノ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、マイケル・ファン・デル・マーク(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)、チャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が追いかけ、5台のし烈なトップ争いが開始。
2周目にサイクスがトップ浮上。レイもだまっていない。ドッグファイトが開始される。その間にアレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)、ニッキー・ヘイデン(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)、シルバン・ギュントーリ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)、ロレンツォ・サバドーリ(イオダレーシングチーム)が追い着いてトップ集団は9台に。
7周目にレイがトップ奪回。逆にサイクスはジュリアーノ、デイビスのドゥカティ勢にかわされて4番手にポジションダウン。さらにファン・デル・マーク、ヘイデンにもかわされて一気に6番手に。その後方にはロウズとギュントーリのヤマハ勢が迫る。サバドーリはペースが上がらずトップ集団から脱落。
再びトップに立ったレイには果敢にアタックするデイビスをブロックしながらペースアップ。
12周目に入ったところでジュリアーノがデイビスを差して2番手浮上。ファン・デル・マークもジュリアーノについでデイビスをパス。その間にレイはさらにペースを上げて逃げを打つ。ジュリアーノ、デイビス、ファン・デル・マークもペースアップ。これでトップ集団は4台に絞られた。
レイはトップを死守。ジュリアーノ、ファン・デル・マーク、デイビスは順位を入れ替えながら激しい2位争いを展開。その間にサイクス、ギュントーリが再びトップ集団に合流。一方、ロウズは転倒して戦線離脱。
残り3周。レイ、デイビス、ファン・デル・マークの3台が若干、集団から抜け出した。ジュリアーノが必死に3台にくらいつく。
ラストラップ。デイビスがレイのすきをついてトップに浮上。しかしレイはすぐに抜き返す。デイビスはあきらめずに最後までレイの背後に迫る。しかしレイは二度とデイビスを前に出すことなく、ゼッケン1番をつけてトップでゴールした。デイビスは0.063秒差の2位。ファン・デル・マークは3位フィニッシュ。カワサキ、ドゥカティ、ホンダが表彰台を一つずつ獲得した。レイはウイニングラップ中にマシンを止めて観客席に掛けより、ファンとハイタッチして回り、大喜び。
また、ヤマハファクトリー復帰初戦をギュントーリの6位で終了。MotoGPからコンバートして注目されたヘイデンは9位だった。