イデミツ・ホンダ・チーム・アジア MotoGP第16戦オーストラリアGP予選日レポート
午後の予選で、中上は序盤から快調な走りを披露してトップタイムを記録したが、セッション半ばに4コーナーでハイサイド転倒を喫した。転倒直後は右肩を脱臼していたが、自力で外れた関節を元に戻した。その後は予選の走行をしなかったが、中上は明日の決勝レースに向けて4列目12番グリッドを獲得した。
チームメイトのラタパー・ウィライローは、予選終盤に1分34秒920を記録した。決勝は6列目17番グリッドからのスタート。明日はトップ15を射程距離に収め、ポイント獲得を狙う。
日曜のスケジュールは午前11時10分(日本時間9時10分)から20分のウォームアップ走行を行い、決勝レースは午後2時20分にスタートする。
中上貴晶 (12th,1’34.615,+0.623)
「ハイサイドで地面にたたきつけられた際に、右肩の関節がはずれてしまった。骨折ではないことはすぐにわかったので、少しずつ肩をあげていくとうまく元通りにはまってくれた。コンスタントに良いラップタイムを刻んでいた最中の転倒で、まだ少し痛みが残っているのは残念だが、明日は良いペースでレースをできる自信がある」
ラタパー・ウィライロー(17th,1’34.920,+0.928)
「このサーキットは右コーナーが少なく、予選では転倒者が多かったので、4コーナーや10コーナーは特に慎重に走るように心がけた。今季ベストグリッドを獲得できたので、明日は充分にポイント圏内のトップ15を狙えると思う」
岡田忠之-チーム監督
「中上は運良く骨折に至らず、序盤から良いタイムを出していたので12番グリッドを獲得できた。ラタパーはこの難しい状況下でがんばって今季ベストグリッドを獲得してくれた。明日は寒く厳しいレースになると思うが、最後までうまくマネージメントして走りきり、チェッカーフラッグを受けてほしい」