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投稿日: 2020.08.20 13:30
更新日: 2020.08.20 14:42

レース週末に離脱を決意。ドゥカティとの溝が埋まらなかったドヴィツィオーゾ/MotoGP第5戦レビュー(2)


MotoGP | レース週末に離脱を決意。ドゥカティとの溝が埋まらなかったドヴィツィオーゾ/MotoGP第5戦レビュー(2)

 2002年に125ccクラスで世界グランプリにデビューしたドヴィツィオーゾは、イタリア・ホンダのサポートを受けたライダーだった。2003年に125ccクラスでチャンピオンを獲得すると、2004年より250ccクラスにステップアップ。125cc時代からダニ・ペドロサやホルヘ・ロレンソ、ケーシー・ストーナーとは同世代で、250ccクラスではタイトルを獲得できなかったものの、2008年にホンダのサテライトチームからMotoGPクラスにステップアップし、1年目で3位表彰台を獲得する活躍を収めた。

 2009年からはホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダチームに所属し、MotoGPクラス初優勝を達成。2011年にはランキング3位を獲得したが、翌年にはサテライトのテック3・ヤマハに移籍。そして、2013年にドゥカティのファクトリーチームであるドゥカティチームに加入した。

 ドゥカティは800cc時代の2007年にケーシー・ストーナーがタイトルを獲得したものの、その後、マシン開発が迷走。2013年に加入したドヴィツィオーゾは、マシン開発にも大きな役割を果たし、2014年にドゥカティコルセのジェネラルマネージャーにジジ・ダリーニャがに就任して以降はさらにマシン開発が進んだ。

 2016年にはドヴィツィオーゾがドゥカティ初勝利を記録。2017年にはシーズン6勝を記録しタイトルを争い、ランキング2位を獲得。その後も2019年まで3年連続でドヴィツィオーゾはランキング2位を獲得している。

 しかし、ドヴィツィオーゾが望むマシンにはなかなか仕上がっていないようで、それがドヴィツィオーゾとダリーニャの間に確執を生むことになり、ドヴィツィオーゾがドゥカティ離脱を決意する背景ともなったようだ。

ドゥカティに50勝目をもたらしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)/2020年MotoGP第5戦オーストリアGP
ドゥカティに50勝目をもたらしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)/2020年MotoGP第5戦オーストリアGP

 記念すべきドゥカティのMotoGP通算50勝目となる勝利は、コロナウイルスの影響もあり、昨年までのようにパルクフェルメでチームとライダーが喜びを分かち合う姿も見られなかった。レース後にピットで行なわれた記念撮影も、ドヴィツィオーゾとマシン、それに50勝を示すサインボードのみで行なわれた。現在ランキング2位につけるドヴィツィオーゾ。得意とするレッドブル・リンク2連戦で、ポイント差を縮め、タイトル争いをリードすることができるか。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)

2020年MotoGP第5戦オーストリアGP アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)
2020年MotoGP第5戦オーストリアGP アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)


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