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投稿日: 2021.06.06 21:04
更新日: 2021.06.07 05:22

MotoGP第7戦:接戦のトップ争いを展開したKTMのオリベイラが今季初優勝。中上貴晶はペナルティを受け13位


MotoGP | MotoGP第7戦:接戦のトップ争いを展開したKTMのオリベイラが今季初優勝。中上貴晶はペナルティを受け13位

 一方、3番手以下に1秒以上のギャップを築いたトップ争いは、依然としてオリベイラとクアルタラロによって展開された。ふたりの差は約0.3秒のままで周回が重ねられていく。オリベイラはフロント、リヤともにハードタイヤを選択したが、クアルタラロはフロントにミディアム、リヤにハードタイヤをチョイス。ただ、ふたりのペースは終盤に入ってもほぼ同じで、均衡を保っていた。

 しかし、残り5周になると次第にクアルタラロのペースが落ち始め、トップのオリベイラとの差が明らかに開き始めた。やがてクアルタラロは3番手のザルコに迫られると、残り3周の1コーナーでザルコがクアルタラロをオーバーテイク。クアルタラロは1コーナーで大きくはらんでしまい、3番手にポジションを落とす。

 さらに、クアルタラロは4番手のミラーにも接近を許し、3番手争いを展開することになった。クアルタラロはこのときレーシングスーツのチャックが大きく開いた状態になっており、レース中に胸部プロテクターを外す様子が映像に映し出されている。

 トップのオリベイラに向かって、2番手のザルコが追い上げていった。しかし、すでに周回はラストラップ。オリベイラはザルコと0.3秒の差を守って、トップでフィニッシュラインに飛び込んだ。

 オリベイラは今季初の優勝上げた。これはKTMにとっても、2021年シーズン初の勝利となった。2位はザルコ。最後に追い上げてクアルタラロを交わし、2位表彰台を獲得した。また、クアルタラロは3番手でチェッカーを受けたが、残り3周の1コーナーでザルコに交わされた際、大きくはらんでロングラップ・ペナルティゾーンを走ってコースに復帰した走行が1コーナーから2コーナーのショートカットと判断され、3秒加算のペナルティを科された。このため、最終結果は3位ミラー、そして4位クアルタラロとなった。

 5位はミル。6位はビニャーレスだった。また、20番手からスタートしたアレックス・マルケス(LCRホンダ・カストロール)が、大きくポジションを上げて11位フィニッシュ。ホンダとして最上位でフィニッシュしたライダーとなった。中上は1コーナーから2コーナーのショートカットにより9周目にロングラップ・ペナルティを科され、11周目にこれを消化。13位でレースを終えた。

※その後、日本時間6月7日午前1時に、FIM MotoGPスチュワードによりクアルタラロに対しペナルティの通知があった。レギュレーションに則り、クアルタラロが『レース中にレーシングスーツを正しく着用せず(前面のファスナーが開いた状態で走行)、必要な胸部プロテクターを装着せずに走行した』として、レース結果に3秒が加算され、クアルタラロの最終結果は6位。4位がミル、5位がビニャーレスに繰り上がっている。

2021年MotoGP第7戦カタルーニャGP ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)
2021年MotoGP第7戦カタルーニャGP ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)

2021年MotoGP第7戦カタルーニャGP ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)
2021年MotoGP第7戦カタルーニャGP ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)

2021年MotoGP第7戦カタルーニャGP ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)
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2021年MotoGP第7戦カタルーニャGP マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
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2021年MotoGP第7戦カタルーニャGP ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
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