更新日: 2021.08.30 09:04
MotoGP第12戦イギリスGP:クアルタラロが独走で今季5勝目。アプリリアのA.エスパルガロが3位表彰台獲得の快挙
9周目、リンスがポル・エスパルガロをオーバーテイク。3番手に浮上する。ポル・エスパルガロは4番手に後退。タイムを再び上げており、その0.7秒ほど後方には5番手にミル。ミルはこのころから、ラップタイムを落とし始めていた。その後方には6番手のミラー、7番手のバニャイアが等間隔で続く。
13周目、リンスがアレイシ・エスパルガロを交わして2番手に浮上。リンスの3秒以上前方にはクアルタラロがトップを独走中で、2番手のリンスの後ろには、約0.3秒差でアレイシ・エスパルガロが続いている。
やや離れて4番手のポル・エスパルガロ、そして5番手にはミラーが浮上しており、ミルは6番手にポジションを落とした。
残り6周を迎え、上位との差を詰めていたのが5番手のミラーだった。ポル・エスパルガロがラインを外してはらんだ隙を突いて、ミラーが4番手に浮上することに成功。ミラーはさらに、3番手のアレイシ・エスパルガロを追う。
3番手のアレイシ・エスパルガロを追う4番手のミラー。ミラーはアレイシ・エスパルガロの背後に迫るも、オーバーテイクには至らないまま、最終ラップに入った。ミラーは最終セクターでアレイシ・エスパルガロにオーバーテイクを仕掛けるも、アレイシ・エスパルガロがポジションを守る。
トップでフィニッシュラインに飛び込んだのは、クアルタラロ。今季5勝目で、チャンピオンシップのリーダーの座をさらに強固なものとした。2位はリンスで、10番グリッドからの表彰台獲得。今季初のポディウムとなった。そして、3位はアレイシ・エスパルガロ。アプリリアにとってはロードレース世界選手権が4ストロークバイクで争われるMotoGPとなった2002年以来、初めての表彰台獲得だった。
4位はミラー、5位はポールポジションスタートのポル・エスパルガロ。ポル・エスパルガロにとってはホンダに移籍して以来、自己ベストリザルトである。6位は12番グリッドから追い上げたブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が入った。中上は一時、9番手を走行していたが、後半のペースに苦しみ、13位フィニッシュ。バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)は18位だった。