更新日: 2021.10.04 11:03
MotoGP第15戦:M.マルケスがアメリカズGPを圧倒。独走で同サーキット7度目の勝利を飾る
一方、トップのマルク・マルケス、2番手のクアルタラロ、3番手のマルティンはそれぞれ1秒以上の差があり、ほとんど単独走行となっていた。今季のサーキット・オブ・ジ・アメリカズは路面のバンプが問題となっており、元々のレイアウトに加えてフィジカル的にさらに厳しい戦いが要求されると思われていた。しかしマルク・マルケスはレース終盤の残り5周に入っても安定したペースを刻んでトップを守り、2番手のクアルタラロに対し4秒以上のアドバンテージを築いて周回を重ねていく。
残り4周、3番手を走行していたマルティンが5コーナーで大きくコースを外れてしまうミスを喫する。このため、1秒以上あった4番手のバニャイアとの差は一気に縮まった。さらにその翌周、マルティンのオーバーランがショートカットと判断され、ロングラップ・ペナルティが科される。バニャイアはそんなマルティンをコース上でオーバーテイクし、3番手に浮上した。
マルク・マルケスは1周目から誰にもトップを明け渡すことなく、そのままチェッカーを受けた。ドイツGP以来の優勝で、今季2勝目。得意とするアメリカズGPで7度目の優勝を飾った。
2位はクアルタラロ、3位はバニャイアで、チャンピオンシップを争うランキングトップのクアルタラロとランキング2番手のバニャイアとの差は52ポイントに広がった。また、ランキング3番手のジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が8位に終わったことで、ミルのタイトル獲得の可能性は消失した。なお、ミルは7番手でフィニッシュラインを通過したが、最終ラップでのミラーとの接触に対し1ポジション降格のペナルティが科されて最終結果は8位となっている。
4位はリンス、5位は終盤まで3番手を走行しながらもロングラップ・ペナルティを受けたマルティンだった。また、前戦サンマリノGPで表彰台を獲得したルーキー、エネア・バスティアニーニ(アビンティア・エスポンソラーマ)が16番グリッドからスタートして6位でフィニッシュしている。
バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)は15位、序盤に転倒した中上は17位でレースを終えた。