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投稿日: 2022.02.06 09:58
更新日: 2022.02.07 19:44

A.エスパルガロが初日トップ。アプリリアがワン・ツーに並ぶ/2022MotoGPセパン公式テスト1日目


MotoGP | A.エスパルガロが初日トップ。アプリリアがワン・ツーに並ぶ/2022MotoGPセパン公式テスト1日目

 ドゥカティは2022年よりこれまでの6台から総勢8台となり、勢力を拡大した。そのドゥカティは2年目のエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が4番手でドゥカティとしては最上位。ファクトリーライダーで昨年、クアルタラロとタイトル争いを演じたフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は19番手、ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)は22番手にとどまっている。この結果はタイムアタックをしなかったことによるものだ。

 バニャイアは「新しいフェアリングもエンジンもいいフィーリングだったよ。でも、僕たちはエンジンと電子制御をうまくまとめないといけない。そこについて取り組んでいるんだ。すでに今日の最後の方で、よくなっていた」と語り、ミラーは「試していないものはあるけど、全体的なパッケージはいいよ。すごくポテンシャルがあると思う。バイクで気持ちよく走れてきたところだよ」とコメントしている。

■スズキ:エンジンパワーが向上

 3番手タイムを記録したのがアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)で、ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)は7番手という結果。ふたり共通して言及していたのは、「エンジンのパワーが少し上がったみたいだ」ということだった。

 リンスは「電子制御の面では、まだ改善の余地がある」としつつも全体的に満足していると語っている。この電子制御についてはミルも「今日は少しそこで苦しんできたから、今夜、調整しないといけない」と言う。ただ、ふたりとも概して満足のいくテストだったようだ。

■ホンダ:マルケスがテストに参加

 昨年のエミリア・ロマーニャGP後のトレーニング中に発生したアクシデントが影響し、複視を発症したマルケスは、セパン公式テストの初日から参加した。残念ながらマルケスのオンラインでの囲み取材は行われなかったためMotoGP.comのコメント動画で確認すると、複視の状態は問題なく、ただ、2020年初戦で負傷した右腕、そこから影響を受ける右肩についてはまだ完治とは言えないようだ。なお、2度の転倒を喫しつつもホンダ勢として最上位の8番手タイムを記録したのがマルケスだった。

 ホンダが2020年、2021年の苦境を経てバイクの大きな変革に取り組んでいることは確かだが、取り組み方についても変わってきている。ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)は「バイクのフィーリングはよかった」と語ったうえで、このようにコメントしていた。

「昨年、僕たちは理解したんだ。マニュファクチャラー全体として一緒に取り組まねばならないってね。ホンダは(ファクトリーライダー、サテライトライダーという)すべてのライダーに同じバイクを供給しようと大きな努力をしている。それは、このプロジェクトに大きく役立つだろう」

■KTM:ビンダーに原因不明の問題が発生

 少々、消化不良気味のテスト初日、そんな印象を残したのがKTMだ。サテライトチームのテック3KTMファクトリー・レーシングにはMoto2クラスからの昇格組、レミー・ガードナーとラウル・フェルナンデスが新加入したことから、レギュラーライダーとして「テスト」を担うのは主にファクトリーライダーのブラッド・ビンダーとミゲール・オリベイラのふたりだと考えていいだろう。

 そんなビンダーにはセッション序盤からリヤが跳ねるという問題が発生した。このためすぐにタイヤ交換をしなければならず、タイヤを1セット棒に振ってしまったのだという。一方のオリベイラは、「新しいバイクはポテンシャルが高い」とポジティブなコメントとともに「まだ完全には仕上がっていない。スピードもフィーリングもまだまだこれから」、「バイクはポテンシャルがある。でも、まだ準備万端というわけではない」とも述べていた。

 セパン公式テストは2月6日に行われる。セパン・インターナショナル・サーキットでの公式テストはこの日で最後となり、2月11日から13日にかけてインドネシアのマンダリカ・インターナショナル・サーキットで開幕前最後のテストが実施予定だ。


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