更新日: 2022.12.28 12:25
ラズガットリオグル2勝、バウティスタ1勝。レイは未勝利でタイトル争いから後退/SBK第9戦ポルトガル
スーパーポール・レースではラズガットリオグルが優勝。2位はバウティスタ、3位はレイが獲得した。野左根は20位でゴールしている。
レース2は気温25度、路面温度42度のドライコンディション。スーパーポールの結果により、ラズガットリオグルがポールポジション、バウティスタが2番グリッド、レイが3番グリッドからスタートした。
レイはスタート直後にラズガットリオグルからトップを奪い、レースをリードする。2番手に続くのはラズガットリオグル、3番手にはバウティスタ、その後ろには4番手のマイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、5番手のロウズが続く。
トップを守っていたレイだが、7周目の1コーナーでラズガットリオグルがレイをオーバーテイク。トップに立ったラズガットリオグル、レイ、バウティスタ、リナルディがワンパックとなってトップ集団を形成した。
しかし9周目にはバウティスタがトップに立ち、ラズガットリオグルが2番手、レイは3番手に後退する。このころリナルディが遅れ始め、その後、レイもバウティスタとラズガットリオグルに引き離されていく。
14周目、ラズガットリオグルがバウティスタをとらえる。しかし15周目のメインストレートから1コーナーでバウティスタがラズガットリオグルからトップを奪うと、バウティスタはラズガットリオグルとの差を広げていった。
バウティスタはそのままトップでチェッカーを受け、今季12勝目を飾った。2位はラズガットリオグル、3位はレイが獲得。4位にはリナルディ、5位にはロウズが入った。野左根は21位だった。
この結果、チャンピオンシップでランキングトップのバウティスタと、ランキング2番手のラズガットリオグルとのポイント差は56ポイント差となった。また、ランキング3番手のレイはバウティスタとの差が82ポイントに拡大している。
スーパースポーツ世界選手権(WSS)のレース1は12周に短縮して行われ、ステファノ・マンジ(ダイナボルト・トライアンフ)が初優勝を飾った。トライアンフとしてもWSS史上初優勝となった。2位はロレンソ・バルダッサーリ(エヴァンブロス.ワールドSSPヤマハチーム)、3位はフェデリコ・カリカスロ(アルテア・レーシング)。ポイントリーダーのドミニケ・エガーター(テンケイト・レーシング・ヤマハ)は4位で、表彰台を逃した。レース2ではエガーターが優勝。2位はラファエレ・デ・ロサ(オレラック・レーシング・ヴェルドナトゥラ・ワールドSSP)、3位はジャン・オンジュ(カワサキ・プチェッティ・レーシング)だった。
スーパースポーツ300世界選手権(WSS300)では、レース1の序盤にチャンピオン獲得の可能性を残していたビクター・スティーマン(MTMカワサキ)とホセ・ルイス・ペレス・ゴンザレス(アコレード・Smrz・レーシング)が転倒。このアクシデントによってレースは赤旗中断となり、その後、SBKとWSSのレース1後に再開されることになった。スティーマンはヘリコプターで病院に搬送され、Worldsbk.comによれば重体と伝えられている。
その後行われたレース1は8周で行われ、ディルク・ガイガー(Fusport-RT・モータースポーツ・by SKM-カワサキ)が初優勝。2位はユーゴ・デ・コンセリス(プロディーナ・レーシング・ワールドSSP300)、3位はウンベルト・マイヤー(AD78・チーム・ブラジルby MSレーシング)が獲得している。WSS300はポルトガルラウンドが最終戦のため、レース1の結果、アルバロ・ディアス(アルコ・モーター・ユニバーシティ・チーム)がWSS300の2022年チャンピオンに輝いた。
レース2ではミルコ・ジェンナイ(チームBrコルセ)が優勝。チャンピオンを獲得したディアスが2位、3位にはマッテオ・ヴァヌッチ(AGモータースポーツ・イタリア・ヤマハ)が入った。岡谷雄太(MTMカワサキ)はフリー走行2回目の転倒による負傷のため、レース1、レース2ともに欠場となった。岡谷はランキング7位で2022年シーズンを終えている。