更新日: 2023.12.18 17:29
メルセデス・ベンツとマイバッハ、両ブランドにまたがる旗艦SUV『GLS』を刷新。全車を電動化
この全車ともにエクステリアでは新デザインのテールライトを採用したほか、メルセデス・ベンツの2グレードでは4本の力強い水平ルーバーをあしらった新形状のフロントグリルや、よりスポーティさを強調するフロントバンパーとエアインテークを、そして脚元には新デザインのホイールを装着した。
一方のインテリアでも、身長194cmの乗員まで対応する本格的な3列目シートを全モデル標準装備とし、全席で独立調整可能な5ゾーンクライメートコントロールとシートヒーターも装備。2列目シートは電動シートバックによる前後スライド機能を採用し、最も後方にスライドさせることでレッグルームが87mm拡大するほか、乗降性も大きく向上する。
また、乗り降りでドアを閉める際に少ない力でも確実に閉まるドアクロージングサポーターを標準装備とするほか、2列目左右のリラクゼーション機能やシートベンチレーター、ヘッドレストクッション等を追加する“ショーファーパッケージ”を、新たに全モデルでオプション設定とした。
そしてメルセデス製SUVで唯一、伝統の“スリーポインテッドスター”が輝くボンネットマスコットを備える『メルセデス・マイバッハGLS600 4MATIC』は、上端が太くなったボートのオールのような形状を持つ縦方向のピンストライプをモチーフとしたフロントグリルに、下端のエプロンにはマイバッハ・パターンをあしらったエアインテークを設け、クロームのバンパーと相まって洗練された高級感を演出する。
一方のリヤもスリーポインテッドスター下部とリヤバンパー上部を走る2本のクロームトリムで水平基調のデザインを表現し、コンビネーションランプ内部のデザインを変更したうえでアンダーガードと左右のエグゾーストエンドはハイグロスクローム仕上げとすることで、より一体感を強調している。
そのハイライトでもあるインテリアでは、3種類のウッドトリムと3種類のカラー(ブラック、マホガニーブラウン/マキアートベージュ、クリスタルホワイト/シルバーグレー)のナッパレザーの組み合わせが選択可能で、後者は高級ヨットの艇内がモチーフに。そのシートはダイヤモンドステッチ入りの新デザインを採用し、前席バックレスト背面にもインテリアトリムを配すなど美しさと高級感を添えている。
その心臓部には同じくシステム最高出力557PS(410kW)、最大トルク770NmとなるM177を搭載し、マイバッハを含め、全車にステレオカメラで前方の路面のアンジュレーションをモニターしてあらかじめダンパーの減衰力を演算するEアクティブ・ボディ・コントロールを設定(450dはオプション)。さらにGLS63には、前後アクスルそれぞれに配されたアクチュエーターが独立して動き、1秒あたり1000回の頻度で路面の状態に対応した制御を行うAMGアクティブ・ライド・コントロールを搭載する。
また、全モデルともリムに静電容量式センサーを備えたパッドを持つ最新世代のステアリングホイールや、現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示されるAR(拡張現実)ナビゲーションも標準装備に。
さらにエンジンやトランスミッションの特性を切り替える“ダイナミック・セレクト”のなかには、急な下り坂での安定した走行をサポートするDSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)を実装したオフロードモードが追加され、その選択中には360度カメラを用いてメディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面映像(フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出す、トランスペアレントボンネット機能も備えた。
前述のとおり新たにISGを追加したクリーンディーゼル搭載のGLS 450d 4MATICのみ右ハンドル仕様となり、価格は1530万円に。以降、全車が左ハンドル仕様となるGLS 580 4MATICスポーツは2030万円、同メルセデスAMG GLS63 4MATIC+が2780万円、そしてメルセデス・マイバッハGLS600 4MATICは3220万円(いずれも税込)となっている。詳細についてはメルセデス・ベンツの公式サイト(https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/gls/overview.html)まで。