フォルクスワーゲン、3Dプリンターを用い医療用シールドを生産。グループ全体で取り組む
フォルクスワーゲンナバラ(スペイン)は、既に先週フェイスシールドの生産を開始し、ナバラ州政府に約1000枚を収めました。シュコダは、プラハ工科大学と協力し、再利用可能なFFP3マスクを製造するための3Dプリントプロセスを開発しました。チェコ保健省は現在、マスクを医師、病院や看護スタッフに配布しています。
ランボルギーニは、ボローニャのサンタガタの生産施設の一部を改造して、サージカルマスクとプレキシガラス製の保護シールドを生産しています。マスクはボローニャの病院に寄付されます。セアトは現在、正式な承認待ちではあるものの、マルトレルで組み立てられる人工呼吸器の製造や、さまざまなモデルのフェイスマスクの生産などを含むいくつかのイニシアチブに共同で取り組んでいます。
フォルクスワーゲン南アフリカもまた、公式の承認待ちではあるものの、マスクとフェイスシールドを生産しています。フォルクスワーゲングループ内では、30人以上の専門家からなるタスクフォースが、3Dプリントのコーディネーションを行っています。
「私たちは仕様、材料、プリントのソフトウェア、およびグループ内での人材の配置を調整します」と、フォルクスワーゲングループのデジタルイノベーション責任者であるゲロコルマンは述べています。現在までに、フォルクスワーゲンは既にドイツの公衆衛生システムに数十万の医療用フェイスマスクを寄付しています。
フォルクスワーゲングループはまた、フェイスマスクや防護服など、医療センターや病院に総額約4000万ユーロ相当の医療用品を寄付することを決定しました。これは、ドイツの医療制度が機能を維持するために貢献することを目的としています。
フォルクスワーゲンはグローバル企業として、国際的なサプライヤーと物流ネットワークを利用して、医療機器と消耗品の調達をサポートしています。現在スペインに提供されている支援は、エアバスとの共同イニシアチブの一部であり、フォルクスワーゲンやエアバスに加えて約250の企業や他のパートナーを含む3Dプリンティングネットワーク『Mobility goes Additive』の下で行われます。