クルマ ニュース

投稿日: 2020.07.07 13:42
更新日: 2020.07.07 17:14

レクサスの新型旗艦『LS』がワールドプレミア。高度運転支援技術“Lexus Teammate”採用


クルマ | レクサスの新型旗艦『LS』がワールドプレミア。高度運転支援技術“Lexus Teammate”採用

 2019年8月にマイナーチェンジしたRXで世界初採用したブレードスキャン・アダプティブハイビームシステム(AHS)を採用。光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射。ブレードミラーに反射した光が、レンズを介して高速移動しながら前方を照らす新機構のAHSです。
 
 残像効果で光は動いているように見えませんが、ブレードミラーの回転に同期させて、LEDの光を適切なタイミングで点灯/消灯することで、配光を細かく制御することができます。これにより、従来のAHSより細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げることで対向車や先行車を眩惑することなく早く歩行者や標識を認識することができます。

デジタルインナーミラー

 デジタルインナーミラーに高解像度でより大きなディスプレイを採用し、後方の視認性を向上しました。

◆新規外板色「銀影(ぎんえい)ラスター」の採用や日本の伝統工芸から着想を得たインテリアデザイン

トヨタ自動車 クルマ開発センター デザイン領域 カラーマネジメント室 グループ長 北村陽一朗
「カラーデザインでは、我々のデザイン思想にある日本独自の美意識に由来した『Time in Design』という考え方を追求することで、今一度LEXUSのフラッグシップの在り方を示し、LSならではの価値を高めたいと考えました。Time in Designとは、時の移ろいや環境の変化の中で、その時々の美しさを感じられる日本ならではの美意識を表した考え方です」

「新型LSでは、この考え方を具現化する『月の道』という美しい情景をモチーフに、それを見立てた内外コーディネートを採用しました。月の道とは、満月の前後数日間にだけ見ることができる神秘的な自然現象です」

「月明りが海面上で細長い道となり、照らされた波の揺らぎによる繊細なグラデーションが人を魅了します。僅かな光の変化で豊かな表情を浮かび上がらせ、存在感を感じて頂ける魅力的なカラーデザインとコーディネートにより、心地良いくつろぎの空間と、唯一無二の移動体験の提供を目指しました」

新型レクサスLS(インテリア:リヤシート)
新型レクサスLS(インテリア:リヤシート)

エクステリア

 ハイライトの美しい輝きと奥行きを感じる深い陰影感を特徴とするシルバーの外板色 銀影(ぎんえい)ラスターを新規開発しました。シルバーは色を質感として感じ取りやすいため、カラーデザインの本質を追求するLEXUSにとって重要な色域として、長年開発に力を注いできたボディカラーです。
 
 銀影(ぎんえい)ラスターはLEXUS最新のシルバーとして、光輝材(アルミフレーク)を含んだ塗料の体積を凝縮させる“ソニック工法”を応用し、アルミ蒸着を高密度で敷き詰める最新の塗装技術を採用。鏡面のように粒子感をほとんど感じさせない滑らかな質感で、周囲の僅かな光も繊細にとらえ、時の移ろいや変化に呼応し、さまざまな表情を見せる特別なシルバーです。

インテリア

 エクステリアに合わせてコーディネートしたインテリアも同様に、時の移ろいの中でさまざまな表情を感じさせるデザインとしました。オーナメントに西陣&箔を新規設定し、西陣織の銀糸やプラチナ箔の輝きにより、月明りに照らされた波の揺らぎによる「月の道」を表現しています。
 
 マルチメディアシステムは、新たにタッチディスプレイを採用するとともに、SmartDeviceLink*7、Apple CarPlay*8やAndroid Auto*9に対応。iPhone*8やAndroid*9スマートフォンを12.3インチタッチワイドディスプレイに連携することで、画面操作や音声操作が可能になるなど利便性が大きく向上しました。

新型レクサスLS “F SPORT”(エクステリア:フロント)
新型レクサスLS “F SPORT”(エクステリア:フロント)

主な変更点一覧
●フロントバンパーコーナー部に縦基調のキャラクターラインを配置することで、スタンスの良さを表現しました。また、フロントバンパー下端のメッキモールがサイドまで回り込む造形とすることで、伸びやかさを表現しました。

●新意匠の小型3眼ランプユニットとL字を際立たせたクリアランスランプの下に、ブレードスキャンAHSを搭載。厚みのあるヘッドランプ形状としたほか、サブラジエーターグリルをスクエア形状とし外側に配置することで、スタンスの良さを追求。また、スピンドルグリルのメッシュカラーをダークメタリックに変更し、よりフォーマルなシーンにも配慮した上品さを表現しました。

●リヤコンビネーションランプ内のメッキモールをピアノブラックに変更。厚みを感じるランプ形状とし、ヘッドランプとの調和とともに存在感を際立たせました。

●“F SPORT”はサブラジエーターグリルのガーニッシュをサイドまで回り込ませることで、ワイドなスタンスを強調。その他にも専用色のスピンドルグリル、20インチホイールなどのアイテムを採用し、スポーティなイメージを際立たせました。

●ハンドルとセンターコンソールのスイッチ類を黒で統一し、視認性を向上させるとともに端正な印象を持たせました。また使用頻度の高いシートヒーター、ステアリングヒーターの操作画面を表示させるスイッチをセンターコンソールに追加することで、操作性を向上しました。

LS 車両情報はこちら
https://lexus.jp/models/ls/

*1 2020年5月31日時点。LEXUS調べ
*2 トヨタ自動車 凄腕技能養成部に所属する開発ドライバー。車両の性能評価/開発や人材育成を担当している
*3 HMI:Human Machine Interface(人間と機械が情報をやり取りするための手段や、そのための装置やソフトウェアなどの総称)

*4 国内仕様は2019年一部改良において採用済み
*5 ANC:Active Noise Control
*6 ESE:Engine Sound Enhancement

*7 SmartDeviceLinkは、SmartDeviceLinkConsortiumの商標、または登録商標です
*8 Apple、Apple CarPlay、iPhoneはApple Inc.の商標です。iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています
*9 Android、Android Autoは、Google LLCの商標です


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