更新日: 2021.07.21 14:25
体験走行からライセンス取得までを解説。あのサーキットを走るには?【富士スピードウェイ編】
先述の通り『FISCOライセンス』は富士スピードウェイを走る人に向けたライセンスだが、ライセンスホルダーは富士スピードウェイの通常営業日の入場料が無料となるなどの特典がある。さらに、富士チャンピオンレースや、ザ・ワンメイクレース祭りなど、富士スピードウェイ主催のレースや会員向けイベントの入場料も無料となるため、レース観戦の際にもメリットを享受できる。
富士スピードウェイは東京オリンピック・パラリンピック競技大会(自転車競技ロード)の開催に伴い、9月23日まで貸切となる。そのため、『FISCOライセンス』の講習会は2021年9月末頃より開催を予定している。講習会の日程は決定次第、富士スピードウェイのオフィシャルサイトの走行カレンダー(https://www.fsw.tv/driving/monthly/index.html)に掲載されるので、ライセンス取得を目指す人はチェックしておこう。
■富士スピードウェイの走行枠
『FISCOライセンス』を取得すると、走行券を購入することで、車両カテゴリーやラップタイムに応じてわけられたスポーツ走行枠を走行できる。
レーシングコースの場合、四輪はラップタイムが2分10秒より速いペースで走行する車両を対象とした『S-4』、2分より遅いペースで走行する車両を対象とした『NS-4』、2分20秒より遅いペースで走行する車両を対象とし、ナラシ走行やハイブリッドカーでのエコラン、サーキット走行初心者を対象とした『T-4(ツーリング)』、そしてフォーミュラカーを対象とした『FS-4』の4つに分類される。愛車を走らせたいスポーツ走行初心者は『T-4(ツーリング)』で経験を積み、ラップタイムの状況を鑑みて『S-4』、『NS-4』に挑戦しよう。
●四輪 レーシングコース スポーツ走行 料金
時間 | 金額(税込) |
---|---|
20分 | 4500円 |
30分 | 6700円 |
40分 | 8900円 |
50分 | 11000円 |
二輪はラップタイムが2分5秒より速い『S-2R(2輪レーサー)』と、2分5秒より遅い『S-2N(2輪ノーマル)』の2種類にわけられる。レース用車両、サーキット専用車両であっても、トップスピードが180km/h未満の車両は『S-2N(2輪ノーマル)』で走行しよう。
なお、レーシングカートの走行枠は1種類となり、走行料は二輪と同じ金額となる。
●二輪/レーシングカート レーシングコース スポーツ走行 料金
時間 | 金額(税込) |
---|---|
20分 | 3600円 |
30分 | 5300円 |
最後に、今回の取材にあたり富士スピードウェイ ライセンス事務局に話を聞いたところ、これから『FISCOライセンス』取得を目指す人に向けたメッセージをいただいたので紹介しよう。
「FISCOライセンスは富士スピードウェイでスポーツ走行をお楽しみいただく為に必要な資格です。ライセンスは2時間の講習にてスポーツ走行時のルールやマナーなどをいちからお伝えしますので、初心者の方でも安心して取得できます。FISCOライセンスを取得して、モータースポーツライフを楽しみましょう!」
ライセンス事務局からのメッセージの通り、サーキットライセンス取得は、モータースポーツライフをさらに充実させるきっかけとなる。自らサーキットを走ることで、レース観戦の際に、走行風景を見るだけではわからなかった新しい発見もあるだろう。そしてスポーツ走行を通じた新たなモータースポーツ仲間や、新しい目標もできるに違いない。体験走行やサーキットライセンス取得を通じて、モータースポーツライフがより充実したものとなれば幸いだ。