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投稿日: 2021.08.26 18:00
更新日: 2021.08.26 16:04

モータースポーツを始める第一歩はヘルメットから。F1で最もシェアを誇るベルのモデルを編集部員が試着!


クルマ | モータースポーツを始める第一歩はヘルメットから。F1で最もシェアを誇るベルのモデルを編集部員が試着!

 それでは、最近FIA-F4マシンのステアリングを握ったことで、モータースポーツを見るだけではなく、自ら走りたいという欲求が高まっているautosport web編集部員がいくつかのモデルを試着させてもらったので、その装着感をお届けする。

 まず、最初にエントリーモデルの『GP3 SPORT』を被った。エントリーモデルといえど最新モデルだけに特段重いとは感じず、カートや走行会であればこれでいいのでは?と感じた。続いて、同じデザインのフルカーボン仕様『GP3 CARBON』を装着した。同じデザインにもかかわらず、手に取った時点で重量の違いを実感できた。被ってみると首にかかる力の少なさからカーボン製の軽さが際立ち、当たり前だが、素材が違うだけでここまで変わるものかと感じた。

 最後に、最新ハイエンドモデルである『HP77』を被る。ぱっと見は『GP3 CARBON』と同じカーボンであるが、オートクレーブ・カーボンシェルと衝撃吸収ポリスチレン材を使用していることもあり明らかにこちらの方が軽い。頭を振り回しても、首や上半身にかかる負荷は他のモデルに比べて明らかに少ない。この違いはレーシングスピードを走るコース上では大きな差となって現れるだろう。

『HP77』を手にしてから改めて『GP3 SPORT』を手にすると、その重さの違いの大きさに驚かされる。プロフェッショナルドライバー向けの製品である『HP77』の軽さは1秒、いや0.001秒を争う世界を競うために求められるものなのだということを強く感じることができた。ヘルメットの存在は重要だが、装着時にはその存在感を忘れさせることが最高峰モデルに与えられた使命なのかもしれない。

 また、今回試着した3モデルに共通して“インナー素材が柔らかめ”、そして“口元に余裕がある”と感じた。インナーの柔らかさは装着感に直結するだけに、快適性を高めるのに役立っているのではないだろうか。

ベルが展開する四輪用レーシングヘルメット
ベルが展開する四輪用レーシングヘルメット

■快適なドライビングには適切なサイズ選びが必須

 さて、ヘルメット選びで各モデルの特徴を理解した次のステップは、自分の頭にフィットするサイズ選びだろう。これはメジャーがあれば一人でも測定できる。ベルの場合、測り方のポイントは眉の上1~2cmの位置からメジャーを鉢巻状に伸ばして測定すること。何度か測定し、一番大きいサイズを目安にヘルメットサイズの互換表から自分にあったサイズ選択しよう。

 最近は通販で購入するユーザーも増えているということだが、エントリーモデルでも8万円近くするだけに、サイズ選びは慎重にいきたいところだ。そのため、ベルの四輪モデル取扱店舗に足を運び、サイズ計測、試着を行うことも間違いがなく、確実性があるためおすすめしたい。

 なお、ベルの四輪モデルの日本輸入代理店であるワイエフシーは横浜ゴムのグループ会社であるため、ベルの製品は全国のグランドスラム、タイヤガーデン等のヨコハマタイヤグループ店舗でも取り寄せることができる。試着してみたいけど、近くにレーシングギアの専門店がないという場合には近くのグランドスラム、タイヤガーデンで相談してみるのもアリだろう。

 レーシングギアにはドライバーの身体を守るという大きな役割があるが、中でもヘルメットというものはドライビングに大きく影響するアイテムだ。一見同じに見えても、装着時の快適性、視認性、そして重量などにそれぞれ特徴を持っており、スポーツ走行を楽しむ上ではマシンのコンディションと同じく、状況を左右する存在だといえる。

 今回編集部員は各モデルを装着したことで、費用面も含めて初のマイ・ヘルメット選択の方向性が定まった! ぜひ、ヘルメット選びの参考にしてほしい。そして自分にピッタリのヘルメットとともに、モータースポーツを全身で、全力で楽しもうではないか!

2021年シーズンは11名が愛用するベルのレーシングヘルメット『HP77』
2021年シーズンは11名が愛用するベルのレーシングヘルメット『HP77』


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