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投稿日: 2017.05.08 17:02
更新日: 2017.05.08 17:03

86/BRZ第2戦:2年ぶりオートポリス戦はレコードラッシュ。青木孝行が14年以来の勝利


国内レース他 | 86/BRZ第2戦:2年ぶりオートポリス戦はレコードラッシュ。青木孝行が14年以来の勝利

 それぞれのバトルは、決してオーバーテイクポイントが多いとは言えないオートポリスの名物にもなりつつある連結状態になっていき、緊張感を漂わせつつ、順位はなかなか動かず。結局、最後まで青木は佐々木を抑えて、そして井口も後続2台を封じ込めた。

86/BRZ第2戦オートポリス 青木孝行(ケーエムエスフェニックス86)
86/BRZ第2戦オートポリス 青木孝行(ケーエムエスフェニックス86)

「(佐々木には)いっぱい貸しがあるから、利子分だけでも返してもらった感じ。でも、すごくクリーンなバトルをしてくれた。みんな、最後はタイヤがタレちゃって僕もそうだったけど、最小限にはできたと思う。あとは抜かれそうなところはしっかり抑えて。なんでか、最終コーナーが僕は速かったから、1コーナーで抜かれずに済んだのは大きかったね。それにしても、しびれるレースでしたよ!」と青木。

86/BRZ第2戦オートポリス プロフェッショナルシリーズの表彰台
86/BRZ第2戦オートポリス プロフェッショナルシリーズの表彰台

 そして、佐々木は「青木さんに完全に合わされてしまいました。若いドライバーなら逃げようとしてタイヤを使い切っちゃったり、ミスして隙を見せたりするものだけど、さすが経験豊富なドライバー!」と、完全に脱帽の様子だった。なお、青木の勝利は2014年の第6戦富士以来3年ぶり。

86/BRZ第2戦オートポリス クラブマンシリーズ決勝スタート
86/BRZ第2戦オートポリス クラブマンシリーズ決勝スタート

 一方、クラブマンシリーズでもトップ争いが、中盤まで小野田、神谷裕幸(N中部ミッドレス スノコ86)、菱井のトレイン状態に。こちらもこう着状態がしばらく続いていたものの、7周目に菱井が小野田を抜きにいって失敗、その間に小野田がリードを広げることに。

 安全圏に持ち込んだかと思われたのも束の間、タイヤの違いがそのままライフの違いにも、その頃すでに表れていた。8周目に神谷を抜いたばかりの菱井が、次の周のジェットコースターストレートから続く右回りのターン11で、小野田をもかわしてトップに浮上。同じ場所で神谷も小野田に迫ったものの、同じタイヤということでここは逆転を許されなかった。そして、最後は小野田に1秒の差をつけ、菱井が逃げ切りに成功。

86/BRZ第2戦オートポリス クラブマンシリーズを制した菱井將文(CUSCO BS 86)
86/BRZ第2戦オートポリス クラブマンシリーズを制した菱井將文(CUSCO BS 86)

「去年は北海道で勝って、今年は九州でも勝ったから、徐々に本州で間を詰めていきます。みんな、誕生日プレゼントをありがとう!(5日で57歳に)確かに後半勝負とは考えていたけど、こんなにうまくいくとはね。前後のタレ具合がちょうどバランス良くて、セットアップのおかげです」と菱井。逆に「本当に最後は厳しかった。同じタイヤなら、どう来るか分かるけど……」と小野田は2連勝ならず、神谷とともにガックリ肩を落としていた。


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