更新日: 2017.06.05 19:21
86/BRZ第3戦:プロ、アマともに予選から大激戦。青木孝行が大逆転で2連勝
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第3戦が富士スピードウェイを舞台に、6月3~4日に開催され、プロフェッショナルシリーズでは佐々木雅弘(小倉クラッチREVO86BS)がポールポジションを奪ったが、青木孝行(ケーエムエスフェニックス86)が逆転で2連勝。クラブマンシリーズでは庄司雄磨(OTG AREA 86)が初優勝を飾っている。
ある意味、富士スピードウェイは86/BRZ Raceにとって主戦場ということもあり、特にプロフェッショナルクラスの予選は超激戦。なんとポールシッターから1秒の間に26人が並ぶこととなった。
そのなかで最速タイムを記したのは、開幕戦のウイナーでもある佐々木雅弘(小倉クラッチREVO86BS)だった。序盤のうちにトップに立っていた蒲生尚弥(トミカネッツ兵庫BS86B)を、コンマ028秒という超僅差で上回った。
「今日は(気温と路面)温度がかなり高くなったから、そんなにタイムは出ないだろうと思っていて、僕は後半にアタックしたんですが、先にトップに立っていた蒲生のタイムを見たら、案の定。出て行ってすぐの1コーナーで滑るんだろうなという予想が当たっていたのがすぐ分かったので、極力タイヤを横方向で使わず、縦方向のトラクションで稼ごうと走りを切り替えたのが正解でした」と佐々木。
「昨日はブレーキのトラブルで全然行けてなかったから、予選の前に全部(ブレーキを)ニューにして。本当はあたりとかチェックしたかったけど、できなかったから全部信じて。だから、タイム的にはもう少し……という気持ちはあるけど、トップを獲れたからよしとします」
「僕としては、『つまらない、ひとりだけ逃げやがって』って言われるようなレースをしたいんですが、そうはいかないでしょうね」
ターゲットにされた蒲生は、「昨日とはコンディションが全然違っていたので、これは攻めて走れないなと思って、それなりに抑えて走りました。まわりとは僅差なので、明日はどうなるか……」と本音をポツリ。
なお、3番手は近藤翼(神奈川トヨタ☆DTEC86R)が獲得し、山田英二(CUSCO 86 BS)、服部尚貴(OTG DL 86)、そして前回のウイナーでもある青木孝行(ケーエムエスフェニックス86)までは佐々木との差がコンマ2秒を切っていた。
一方、クラブマンシリーズでは、幻のコースレコード更新となった。ポイントリーダーで2組トップだった小野田貴俊(東埼玉ワコーズED86)が、4輪脱輪で当該タイムが抹消され、なんと最下位に沈んでしまったのだ。そのため、決勝Bレースに挑まざるを得ず……。
これにより、ポールポジションを獲得したのは前回のウィナーで、2組トップだった菱井將文(CUSCO 86 BS)。その脇には繰り上がって1組トップになった橋本洋平(カーウォッチBS 86 REVO)が並ぶこととなった。
「自分で想像していたよりコンマ1~2秒速いタイムが出たほど、納得のタイム。決勝では後ろを見ません! このまま逃げます(笑)」と菱井。
そして、橋本は「後期型はギヤ比の関係で、セクター3だけでコンマ3秒ぐらい損しちゃうんですが、こうして上がれたからには、決勝でも流れを生かします」と語っていた。なお、2列目からは神谷裕幸(N中部ミッドレススノコ86)と庄司優磨(OTG AREA 86)が、スタートを切ることとなった。