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投稿日: 2019.06.18 06:45
更新日: 2019.07.24 12:03

86/BRZ第4戦:雨まじりのオートポリスで蒲生尚弥がシリーズ初年度2013年以来の勝利


国内レース他 | 86/BRZ第4戦:雨まじりのオートポリスで蒲生尚弥がシリーズ初年度2013年以来の勝利

 クラブマンシリーズはクラス二分化から初めてのEXPERTクラス、OPENクラスの混走に。小雨と霧に見舞われた予選では、橋本がひとり2分20秒を切る、2分19秒776をマークしてポールポジションを獲得。途中、2回の赤旗中断があったが、「路面が乾いてきたので、内圧を落としたくてピットに入った途端に2回目の赤旗が出て。それで先頭に並べて、ずっとクリアで走れたのが大きかったですね」と橋本。2番手には鶴賀義幸(栃木トヨタBS ED86)が、3番手には呉良亮(埼玉自動車大学校生駒86)がつけた。

 一方、OPENクラスでは、初レースの窪口綾(ACCESS 86)がトップで総合5番手に。だが、グリッドはクラスごと分けられてしまう。2番手は今井清則(すごいねBR-ROM 86)。

 ヒート1では橋本と鶴賀が好スタートを切り、オープニングラップだけで後続に2秒以上の差をつけたが、100Rでのアクシデントによりセーフティカーがコースイン。リスタートを完璧に橋本が決めたのに対し、鶴賀は第2ヘアピンで痛恨のオーバーラン。

 これで2秒のギャップを築いたはずの橋本に、今度は福岡宝昌(宝オイル☆K-one☆86)が迫り、1秒を切ろうかというタイミングで、またしても100RのアクシデントでSCが。そのままチェッカーとなり、橋本が最初にチェッカーを受けた。

「今回は本当にSC(セーフティカー)に助けられました。(SCの)レクサス大好きって感じ(笑)。内圧設定を失敗して、鶴賀選手や福岡選手に追い詰められるたび、ヒヤヒヤしていましたからね」と橋本。

 福岡に続く3位は呉が獲得した。そしてOPENクラスではSCが入る直前に、窪口をかわしていた今井が、トップでチェッカーを受けていた。

 ようやく雨から解放されることとなったヒート2では、橋本が引き続き好スタートを切り、そして5番手スタートながら、オープニングラップのうちに2番手まで上がっていたのが鶴賀だった。

 だが、3周目の第1ヘアピンで福岡の逆転を許した後、路面状態の回復とともにペースが思うように上がらなくなっていく。代わって順位を上げてきたのが、神谷裕幸(ネッツ中部GRGミッドレス86)と大島和也(Team MDI/P京都WM 86)のふたりだった。

 6周目にまず神谷が2番手に上がり、8周目には大島が3番手に浮上。最終ラップにはトップにも迫っていったが、逆転の決め手をあと一歩のところで欠いて、橋本の優勝を許すこととなった。

2019年の86/BRZレース、第4戦クラブマンを制した橋本洋平(カーウォッチBS86 revo)
2019年の86/BRZレース、第4戦クラブマンを制した橋本洋平(カーウォッチBS86 revo)

「ドライがつらいのは練習中から分かっていたんで、いろいろシミュレーションしておいたのが最後に効いた感じ。ちょこっと当たりはしているけど、クルマは無事! これが大事なことで、東京まで自走で帰るから(笑)」と橋本。これで橋本はランキングトップにも浮上した。ちなみに橋本は“ヒート3”とも呼べる東京への帰路も無事完走を果たしたとか。

 OPENクラスでは窪口が、今井を5周目にかわしてからは独走となり、ヒート1のリベンジを果たすことに。その窪口はSIM製作会社の社員。「ずっとバトルの練習ばかりしていたので。クラスの違う方には迷惑にならないよう走っていました」と言う。

 EXPERTクラスとは14グリッド開けられてなお、13位相当でゴールしていたことから、もし同時スタートであれば、上位をかき回していたかもしれない。「社員としてやっているので次からは? 岡山には出たいです」とも語っていた。


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