更新日: 2020.10.05 20:11
FIA-F4:待望の2020年シーズンが開幕。富士での3戦は平木が1勝、平良が2勝を上げる
続いて3日(土)の16時から第2戦決勝レースがスタート。ポールポジションからスタートする平良は「チームメイト同士、スリップストリームを使い合っていい場所を取れました。もう勝ちたいです。今年は結果を残す年なので、1位を獲りたいと思います」と語っていたが、そんな強い思いを表すかのように好スタートを切って、逃げの体制に入る。
その平良に唯一食らいついたのが、5番手スタートの荒川。第1戦はスタート直後にリタイアを喫した荒川だったが、メカニックの必死の作業によってグリッドに着くことを許され、さらに絶妙のスタートで一気に3番手に浮上。2周目には神を捕らえて、2番手に躍り出る。
しかし、荒川が時に勝るペースで走るも、平良はオープニングラップに築いたリードを最後まで守っており、プレッシャーをかけるまでには至らず。優勝は平良、2位に荒川、3位は平木の猛攻を、最後まで抑え切った野中が獲得した。
レース後、平良は「ずっと一定の間隔で後ろがいたので、すごくレースが長く感じられました。自分の走りができて、ミスすることなく走れたので最高です。これでやっと肩の荷が下りました」と語っている。
■第3戦:平良が4番手スタートから連勝を決める
4日(日)に行われた第3戦決勝レースは、平木がポールポジションを獲得し、野中、神、平良というグリッド順に。スタートではポールポジションスタートの平木が、クラッチミートは良かったものの、その後の加速が鈍り、1コーナーでは神とあわや接触という光景が。
これで野中がトップに立つも、2周目の1コーナーで平良が逆転。終盤には神と平木を振り切って、チームメイト同士でバトルを演じるも、最後まで平良は逆転を許さなかった。
第2戦、第3戦と連勝を飾った平良は「昨日、初めてトップを走って、慣れたんだと自分でも思います。途中大失敗もあったんですが、次の周には修正できましたし。このまま自信持って、連勝していきたいと思います」と語った。
混走のインディペンデントカップでも激しいトップ争いが繰り広げられ、第1戦では仲尾恵史、第2戦では斎藤真紀雄、そして第3戦ではYUTAKA TORIBAがトップチェッカーを受け、3人が優勝を分け合うかたちとなった。
次戦は10月23日~25日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにて第4戦〜第6戦が開催される。