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投稿日: 2021.06.07 20:18

KYOJO CUP 2021第1戦富士 レースレポート


国内レース他 | KYOJO CUP 2021第1戦富士 レースレポート

参戦2年目の辻?本始温が熾烈な4台バトルを制し、嬉しい初優勝

2021 KYOJO CUP SUPPORTED BY MUSEE PLATINUM 第1戦レポート

 2021年のKYOJO CUP SUPPORTED BY MUSSE PLATINUMの第1戦が6月6日(日)に富士スピードウェイで開催され、#18 辻?本始温(ORC ARUGOS VITA)がシリーズ初優勝を飾った。

 日本で唯一の女性ドライバーのみで争われるレースシリーズとして発足したKYOJO CUP。設立5年目の今年は新しいドライバーも増え、今大会は15台がエントリーし予選から熾烈なバトルが展開された。

 11時10分から行われた公式予選は、直前に雨が降り始めウエットコンディションでの戦いとなった。ここで速さを見せたのが、昨年のTCRジャパンシリーズで活躍し、KYOJO CUP初参戦となる#34 下野璃央(YGF VITA01)。セッション序盤からライバルを圧倒するタイムを次々と刻み、最終的に2番手に対して0.499秒の差をつける2分15秒127を記録し、デビュー戦でポールポジションを獲得した。

 15時30分から10周で争われた決勝レースは、天候が回復してきたことでほぼドライコンディションのもとでスタートが切られた。予選でフロントローに着けていた辻?本は2周目に下野を攻略してレースをリード。しかし、予選3番手から同じく下野をかわした#87 山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)が辻?本の背後に迫る。TGRコーナーを中心に何度も横に並びかけ、サイドバイサイドの争いが続き、「気の休まる暇がなかった」という辻?本だが、集中力を切らさずにトップを死守し周回を進めていった。

 2台によるトップ争いが白熱している間に、下野と#36 荻原友美(KNC VITA)が追いつき、4台が集団となって最終ラップに突入。最後まで抜きつ抜かれつの展開となったが、辻?本はライバルにポジションを明け渡すことなくフィニッシュラインを通過し、参戦2年目にして初優勝を飾った。

 山本は最終ラップのダンロップコーナーでコースオフを喫し4番手に後退。下野が2番手、荻原が3番手でチェッカーを受けたが、下野はレース後の車検で最低重量が規定に満たず、失格に。これにより、荻原が2位、山本が3位でそれぞれ繰り上がることとなった。

優勝ドライバー
#18 辻?本始温(ORC ARUGOS VITA)

「やっとオーナーやスポンサーの皆さんに良い報告ができます。とても嬉しいです。昨年の最終戦、最終ラップに抜かれたのがものすごく悔しくて、それから気持ちが強くなったかもしれません。トレーニングもそうですし、レースのことをいつも考えるようになりました。それこそ通学途中でもレースのことを考えてしまうし、セッティングのことも頭に入れながら、イメージトレーニングをしていました。(予選の)ウエットコンディションでは下野選手が速いことは分かっていたので、少しでも近づこうと、予選直前にセッティングを変えてもらいましたが、それがうまくいきました。決勝で晴れることは分かっていたので、ドライコンディションでは絶対にいかなきゃいけないなと思っていましたし、早い段階で前に出て、自分がレースのペースを作っていこうと考えていました。山本選手は速かったですし、後ろにいる時のプレッシャーは大きかったですが、1コーナーさえ守りきればいけるかなと思いました。それでもゴールまで気が休まらなかったので、勝つことができて本当に良かったです。今年は何とかチャンピオンを獲りたいです」

KYOJO CUP 2021第1戦富士 スタート
KYOJO CUP 2021第1戦富士 スタート
#18 辻?本始温(ORC ARUGOS VITA)と#87 山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)のバトル
#18 辻?本始温(ORC ARUGOS VITA)と#87 山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)のバトル
#87 山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)
#87 山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)
#36 荻原友美(KNC VITA)と#34 下野璃央(YGF VITA01)
#36 荻原友美(KNC VITA)と#34 下野璃央(YGF VITA01)
#18 辻?本始温(ORC ARUGOS VITA)
第1戦を制した#18 辻?本始温(ORC ARUGOS VITA)

■KYOJO CUP 2021 Rd.1 決勝


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