更新日: 2021.09.29 17:42
2021オートバックス全日本カート選手権 OKシリーズ 第5戦/第6戦レポート
2021オートバックス全日本カート選手権
OKシリーズ 第5戦/第6戦
開催場所:茂原ツインサーキット 東コース
開催日:2021年9月18~19日
天候:18日・雨/19日・晴れ
路面状況:18日・ウエット/19日・ドライ
参加台数:34台
2021年オートバックス全日本カート選手権OK部門第5戦/第6戦は、9月18~19日の2日間、千葉県・茂原ツインサーキット東コースで開催された。
オリンピック・パラリンピック開催時期を避ける意図もあり、7月の前回大会以来、約2カ月のインターバルをおいたOK部門。今回でシリーズも折り返しとなり、タイトル争いも白熱の度を増すことが予想される。
台風の接近をにらみながらのレーススケジュールの消化となったが、土曜日の予選ヒートは赤旗中断後仕切り直しとなり、日曜朝に行われることとなった。日曜日になると天候も回復し、全ヒートがドライコンディションで行われた。
荒尾創大が逃げきって2勝目!
土曜日のタイムトライアル。2グループに分かれて行われたが、Aグループは完全に雨が上がったタイミング、Bグループは開始直後に弱い雨があったなかでのタイムアタックとなった。総合トップは、スポット参戦の佐藤蓮(Rosa Drago Corse/TM/BS)が獲得。2番手に荒尾創大(TONYKART/VORTEX/BS)、3番手に佐藤凌音(INTREPID/TM/BS)が続く。
日曜朝に行われた予選ヒートでは荒尾が好スタート。しかしすぐに高橋悠之(BirelART/IAME/BS)がトップを奪い、徐々にリードを広げていく。2番手となった荒尾だったが、中盤に盛り返すと9周目にトップを奪い返す。その後方には佐藤が続く。荒尾はそのまま逃げ切り決勝PPを獲得した。
28周の長丁場となる決勝ヒート。荒尾がホールショットを奪うと、そのままレースをリードしていく。2番手に清水啓伸(DragoCorse/TM/BS)、3番手に佐藤と続くが、それ以上にペースの良かったのが野村勇斗(PRAGA/TM/DL)。序盤にトップ5圏内まで進出すると、その勢いのまま上位に食い込んでいく。
トップを独走する荒尾にも勝るペースで追い上げる野村。終盤には追い付くかと思われたが、ラスト2周ほどでタイヤからエアが抜けペースダウン。結局、スタートからトップを守り続けた荒尾が、第3戦に続く今季2勝目を飾った。
■荒尾創大/優勝ドライバーのコメント
「後続が離れていい展開になりました。最後、野村選手が追い上げてきたので自分もペースを上げて逃げきれるように走っていました。まだロングが厳しい状態なので改善しつつ午後に備えていきたいです」
波乱のレースを鈴木斗輝哉が制す!
第6戦の予選ヒートでは佐藤が好スタートを見せるもすぐに荒尾が逆転。その荒尾に接近してきたのが、スタートでジャンプアップを果たした山越陽悠(Praga/TM/BS)。山越はペースよく荒尾を追うと、6周目に逆転しトップに浮上する。その後はリードを広げていくが、ハイペースがたたったのか11周目に焼き付きでリタイアとなる。
これでトップには高橋が上がりそのまま最後までポジションをキープ。決勝PPを獲得した。
決勝では荒尾、佐藤、高橋、鈴木斗輝哉(DragoCorse/TM/BS)の順でオープニングラップを終了する。2周目には佐藤がトップに立ち集団を引っ張るが、今回も好調だったのは高橋。8周目にトップに立つと、レースをリードしていく。しかし、佐藤、鈴木らも離れずに高橋をマークし、レースは終盤へ。
残り5周を切り動いたのが佐藤。高橋をかわしトップへと出る。そのまま逃げ切りたい佐藤だったが、25周目の最終コーナーでエンジンが焼き付きリタイア。これをうまく回避した鈴木がトップに立つと、追いすがる高橋を振り切り、今季2勝目を獲得した。
■鈴木斗輝哉/優勝ドライバーのコメント
「佐藤選手に先行されているときは、正直抜くのは厳しいかなと思っていました。スタートで順位を下げてしまいましたが、後半に速いのはわかっていたので落ち着いて走ることができました。SUGOへ向けても本番までに改善を重ね臨みたいと思います」