更新日: 2021.10.17 06:38
プロフィギュアスケーター無良崇人、TGRヤリスカップデビュー戦は20位完走
レースウイークは、10月7日の木曜日から走行を開始。肌寒くどんよりとした曇り空の下、8時20分から始まった25分間のスポーツ走行では安定して1分51秒台のタイムを刻む。朝イチの走行の感想を尋ねると「朝露で縁石が濡れていて滑りやすかった」と無良。11時15分からの2度目のスポーツ走行で徐々にタイムアップをしていくものと思われたが、茨城ワクドキクラブ72Yarisはコースイン早々、ピットに戻ってきてしまう。
ボンネットを開けひととおりの確認作業を行いコースに送り出したものの、レーシングスピードでは走れず再びピットイン。制御系のセンサーの不具合により、エンジンがある一定の回転数以上吹け上がらないトラブルが出てしまった。走行を諦めパドックの車両整備テントにクルマを運びコンピュータをリセットしても簡単には復旧せず、パソコンを繋いで診断しても不具合箇所の特定には至らなかった。西日本の参加車両で同じような症状に見舞われたクルマがあるとの情報も得たが、いろいろと手は尽くしたものの交換パーツは翌日にならないと間に合わない。
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8日、金曜日。ヤリスのスポーツ走行はカーナンバーごとに2組に分かれ、数字が大きい#63~#930の後半組は8時30~55分、12時45~13時10分の各25分2枠が設定されていた。チームは朝の走行枠を諦め午後に間に合うことに賭けていたが、無情にもマシンの修復は午後の走行枠にも間に合わず、再合流した中山と無良はコースサイドから他車の走行を眺めることしかできなかった。この日の無良は一度もレーシングスーツに袖を通すことなくサーキットを後にした。
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9日、土曜日。マシンは修復できたものの天候は生憎の雨。無良は86/BRZレースの富士でウエットコンディションの経験があるが、できればドライで走りたかったというのが本音だった。当初のエントリーは56台だったが、参加台数は2台減り54台。半分の27台ずつがランダムでA組、B組の2組に分けられ、無良はB組となった。「前の組(A組)が走ったタイムや状況が参考になるからB組の方が絶対にいい」と無良。この日のヤリスB組の専有走行は10時40分~11時10分の30分間のみ。A組はコースアウトした車両の撤去により赤旗中断があり、B組のセッション開始がやや遅れたが、とにかくマシンを壊さないことを優先にコースへと送り出した。
朝から降り続いていた細かい雨もB組がコースインするころにはほとんど止んでいた。しかし、路面は完全なウエットのまま。各車、不慣れなコンディションのなかコースアウトを喫する車両も多く、ライン取りもマチマチ。速いクルマとペースの遅いクルマが混在する状況のなか、3コーナーの先で挙動を乱したマッドブラックの72号車がスピン。無良は、なんとかガードレール手前で態勢を立て直すことができた。「カウンターを当てたらいきなり回ってしまった」と、“レース人生では”これが2度目というスピンを体験した。このセッションにはレースには出走しない主催者のヤリスカップカーなど3台が走っていたが、無良はトップから11秒911遅れの2分13秒536でB組24番手。このままだと予選通過ライン45台の当落線上になってしまう。
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