更新日: 2023.03.18 23:23
決勝時に最大90秒ストップも。スーパー耐久のレギュレーション変更により“Aドライバーハンデ”が登場
また、今年はAドライバーの最低乗車時間も変更となった。昨年までは5時間レースだと全体20%(60分)以上と決められていたが、今年は25%(75分)以上となった。
加えて、ドライバーひとりあたりの最大運転時間については、全ドライバー共通で全体の2分の1を超えてはいけないとレギュレーションでは定められているが、開幕戦鈴鹿大会では全体の60%までとする旨が特別規則書に記された。つまり、昨年まではプラチナドライバーに位置付けられていたドライバーは全体の40%までしかドライブができなかったのだが、この制限がなくなり、全体の60%までスティントを担当することができる。
スーパー耐久では、このほかにもレース距離や時間に応じて獲得ポイントが変動するのだが、今年からはウエイトハンデも距離に応じて課せられる搭載量が変わることになった。一例のみ紹介すると、ST-XとST-1クラスは、レース距離に限らず優勝すれば次戦に30kgのウエイトを積むことになっていたが、今年は5時間レースでは30kg、3時間レースでは25kg、富士24時間など12時間レース以上の場合は40kgと、大会内容に応じて異なる搭載量になり、最大積載量も90kgまでと設定された。
さらにシリーズ最終戦では、第6戦終了時までに搭載した総ウエイトの3分の1を下すことができるというのも変更点だ。
そして最終戦では、レース距離が5時間または700km未満の場合、通常ポイントの1.5倍(レース距離が5時間または700kmの場合は1.2倍)が与えられる。今年の最終戦は富士スピードウェイを舞台に4時間耐久のフォーマットで争われるため、通常ポイントの1.5倍が与えられることとなる。
このほかにも、細かな変更点がある2023年のスーパー耐久レギュレーション。ひとまず、Aドライバーの登録規定や乗車時間、ハンディキャップの部分は決勝レースの展開を追いかけるうえで重要な項目となるため、ぜひともチェックしておきたいところだ。