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投稿日: 2023.09.27 17:30
更新日: 2023.09.27 13:22

山下健太と阪口晴南が両レースで激戦。優勝を分け合う/インタープロト第3大会富士


国内レース他 | 山下健太と阪口晴南が両レースで激戦。優勝を分け合う/インタープロト第3大会富士

 レースが動いたのは2周目。レース1につづき、中団グループで野尻とクインタレッリの争いがヒートアップ。前を走行する4番手の小高一斗(NETZ NOVEL MIE)に追いつき3台で接近戦を展開していたところ、ダンロップコーナーのブレーキングでリアの挙動を乱した野尻がハーフスピン状態でクインタレッリと接触。2台はコースサイドでストップし、セーフティカーが導入された。

 残り時間5分でレースが再開されると、これまで拮抗状態だったトップ争いが動き出す。リスタートをうまく決めた山下が1コーナーで阪口に詰め寄ると、最終コーナーで阪口のイン側に切り込み逆転に成功。抜き返したい阪口は、ファステストラップを叩き出して猛追するもわずか0.5秒届かず、山下が今シーズン3勝目となるトップチェッカーを受けた。

 連勝を逃した阪口だったが、ポールポジション、ファステストラップでポイントを追加し、この週末のドライバーで最多となるポイントを獲得。これにより山下を逆転しポイントリーダーに躍り出ている。レース2の3位には2戦連続で福住が入った。

 レース2を制した山下は「本当はレース1も勝ちたかったのですが、あまり余裕がなく、ついていくのに精いっぱいというところでした。レース2はSCが開けた時点で勝負をかけないといけないと思って最終コーナーで仕掛けたのですが、ギリギリの間隔で入ったので抜けるかどうかというところでしたが、なんとか前に出られて良かったです」と語る。

 一方の阪口は「1レース目は最終コーナーで抜かれることが多いので、そこだけ気をつけたら大丈夫かなと思っていてしっかりおさえきれましたが、2レース目はSC開けの山下選手のペースが良かったです。最終コーナーは結構タイトに走ったつもりですが、更に内側から山下選手がきて驚きました。ペースも競り合いも負けてしまって悔しいレースになりました」と悔しさを滲ませるも、「シリーズ的にはいい位置につけていると思うので最後は連勝で終えられるようにしたいです」と、リベンジを誓った。

 今大会5台で争われたSUPRAクラスでは、レース巧者の坪井翔(TR GR Supra GT4 EVO)が予選2番手から2レースを連勝。CCS-Rクラスは山内英輝(NTP CCS-R)の1台のみのエントリーで、予選・決勝を戦った。

 2023インタープロトシリーズのシーズン最終ラウンドとなる次戦第4大会は、11月25日(土)から26日(日)にかけて、ふたたび富士スピードウェイで開催される予定だ。

レース2で逆転優勝を飾った山下健太
レース2で逆転優勝を飾った山下健太
レース2で激戦を演じたロニー・クインタレッリ(左)、小高一斗(中央)、野尻智紀(右)
レース2で激戦を演じたロニー・クインタレッリ(左)、小高一斗(中央)、野尻智紀(右)


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